キラキラ
キラキラ輝く星空
「ボクは、君を照らしているよ」
ある日、パパが教えてくれたんだ。
夜空に輝く星達の光はずっと、ずっと遠くから届いているんだって。
僕が真っ暗な空を見上げると、夜空の星達は僕を包み込むように輝いていて。
大きく輝く星の横に
小さくひかる星があって
僕は小さな星を見つめ「キレイだな」って呟いていた。
小さく輝く、お星様
「僕は君を見上げてるよ」
キラキラ煌めく、夜空が
「僕の心をときめかせるよ」
でも朝日が昇って、君の姿は見えなくなった。
次の日、パパに聞いたんだ。
僕が見ている星の光は、もう無くなってしまった星の輝きかもしれないって。
でも夜空を見上げたら、小さな星はまだキラキラと輝いていて、僕はちょっと嬉しくなった。
君の光は僕に届いているけど
君は僕に気づいてるのかな?
明日は君に会えるかな?
明日は会えないかもしれないよね。
だから僕は毎晩「サヨナラ」って言うんだ。
キラキラ輝く夜空に
「君の光を見つけるよ」
小さく輝く、お星様
「僕はサヨナラを言い続けるんだ」
ある日、少年はボクを見上げて言った。
サヨナラという別れの言葉を、でもそのサヨナラはなんだか優しくて暖かくて。
ボクは小さな星で
ボクの輝きは弱いけど
ずっと君を照らし続けるよ
だからボクは毎晩「またね」って言うんだ。
キラキラ輝く夜空から
「君の姿を見つけるよ」
小さな光、届くかな
「ボクは、またねって言い続けるんだ」
時が経ち、ボクに最後の日がやってきて。
最後の輝きを君が目にするのは何千、何億光年も先で
それでも君はまだボクを見上げてくれているかな?
ボクの弱い、弱い光は君を照らし続けているかな?
これが最後の輝きだとしてもボクは「またね」って言い続けるんだ。
キラキラ瞬く星空
「僕はサヨナラを言い続けるよ」
キラキラ輝く夜空から
「ボクは、君を照らし続けるよ」