「結婚するのか、俺以外の男と」とヤバめな男が乱入してきましたが、彼は私のストーカーさんです。
思いついたシーン書きなぐっただけなのでまじ秒で読めます。
マジ捻りも何もなくタイトルそのままです。
「結婚したのか、俺以外の男と」ってセリフが書きたかっただけです。出オチ。
「結婚するのか。……俺以外の男と」
そう言った男は、花道を新郎と進んでいた妹をギラギラと血走った眼で睨みつけていた。
大きな通りに面した最近話題のチャペルは参加者も偶然通りかかった通行者もみんなニコニコ笑顔だったのに、その異様な彼の登場で一瞬にして重苦しい空気が立ち込めてしまった。
「は?カヨ、誰こいつ」
「え、わかんない。……誰?」
ふるえる妹を守るかのように一歩前に出て隠す新郎。おろおろとする招待客の友人たち。警察を呼んだ方が良いのかとざわざわする式場スタッフ。
不穏な空気が漂う中ふ、と乱入者を見て気づいた。
「……あれ、ユキオ君?久しぶりだね」
そう言った私にすべての視線が集まる。
少し恥ずかしいが、それよりも胸の中は「やっぱり彼は来てくれた」と嬉しい気持ちでいっぱいだった。
「え、おねぇ……知り合い?」
恐る恐る確認する妹佳代に笑顔で肯定する。
そっか、そういえば何でも共有してなんでも分け合ってきたけれど、彼だけはそうじゃ無かったっけ。
折角の結婚式をぶち壊してしまって申し訳ない気持ちもありながら、私は答えた。
「うん!彼は私のストーカーさんだよ」
乱入者の彼に目をやると驚いたように私を凝視していた。
無理もない。彼とは何年ぶりだっただろうか。もうあんなこと辞めてしまったんだと少しだけ悲しく感じていたけれど、また会いに来てくれてとてもうれしい。
「か、髪が……」
「去年ぐらいに切っちゃった」
「服、ピンクは、嫌いって」
「ユキオ君は好きなんでしょ?」
さっきまでのギラギラした目はもうどこにもなく、普段より血色の良い顔に少しだけ赤くなっている耳のふちが愛おしい。
「みんな、混乱させちゃってごめんね?いったん抜けるね?気にせず続けてて!」
それだけ伝えるとユキオ君の手を取り私はその場を抜けた。
《終》
◇ ◇ ◇
短すぎてすみません。ふと、書きたくなったシーンだけ書きなぐりました。
一応設定あるので補足として(自分が忘れないようにの意味も込めて)書いておきます。
もし万が一続きが気になるなどの反応があれば続き書くかもしれません。プロット的には1万文字ぐらいの短編。
・ストーカー君と主人公は小学生ぐらいからの知り合い
・ストーカー君は勇気が無くて主人公にストーカー行為をする
・主人公はストーカーされるのが嬉しかった
・理由として、家族も間違えるぐらいなのにストーカー君は絶対主人公と妹を間違えなかった、とか
・進学か何かで二人はしばらく会えてなかった
・主人公が結婚するかもしれない、と勘違いしてストーカー君は何とか場所を突き止め乱入(ストーカーなので多分それぐらいは出来ると思う)
・勘違いさせるような情報をストーカー君まで伝わるよう画策したのは主人公
・妹と主人公は仲が悪いわけではない、ただ主人公が劣等感を持っているだけ
・妹は一応被害者だが、普段から無意識に「姉より自分の方が優れてる」的な言動をしてしまって主人公に微ざまぁされる的な
・新郎は完全に被害者。式場も。
ついでに、作者にもストーカーがいました。普通に怖かったです。
この作品はストーカーを推奨するわけではありません。
ストーカー行為は一年以下の拘禁刑又は100万円以下の罰金が科されます。ストーカー行為は犯罪です。
創作の両片思いだからギリ許されてます。多分。
読んで下さりありがとうございました。
しばらくリハビリして、連載中の作品の続きを書いていくと思います。
もしよろしければ他の作品もよろしくお願いします。




