第十六話 大改造
さて、かっこつけたはいいものの結果が伴わなければかっこよくは無いしな
ダンジョンの拡張をしよう
まず、俺が王様に呼ばれたり、クロエと話していたりしていた間に4000G貯まった
今、財布に10000Gある、とりあえずこれをシロに持たせて、骸骨召喚用の骨を買ってきてもらう、30体分で9000G、残金1000Gだな
そして、それを使って骸骨を召喚しよう
***
「買ってきたっすよ~魔王様!」
シロが大量の骨を抱えて帰ってきた、そしてその骨を受け取り骸骨を召喚した
《眷属が増えた!骸骨×30》
それと共に、鉱山を新たに三つ増設する、一つの鉱山に40体詰めたら流石にギチギチだし効率が悪くなった
何回か検証して、結局鉱山一つにつき10体が一番効率が良く、働きやすそうだったので増設した、これからもそんな感じで増設していこう
これで一時間につき12000G入ることになる
次に……
「クロエ、エルフって何か欲しいものとか、作れるものってある?」
最初は骸骨と同じ鉱山仕事をさせようと思ったがかなり環境が悪く(匂いや音)
嗅覚や聴覚という物がない骸骨にしかできないという事が判明したので
エルフは別の仕事を回そうと思う
「欲しいもの、作れるもの……マサイ、ですかね」
「マサイ?」
なんだ、マサイってマサイ族か?それとも魚か?
「魔力の魔に、野菜の菜で魔菜です」
「魔菜はエルフの主食で、その名の通り魔力が籠った野菜です」
「エルフの国に伝わる秘伝の方法でしか栽培が出来ず、かなり高く売れるはずです、後食べると魔力が回復できます」
「へー高く売れるんだ、良いね」
「ん?食べると魔力が回復?」
「はい」
「マジで?」
「マジです」
マジかよ、魔力が回復?あのバカ高い魔力回復薬と同じ効果かよ
そりゃあ高く売れるわ、施設を作る事や召喚に魔力を使うし量産したいな
「あ、でも今日魔王様が使った回復薬と同じではないです、正確には同じなんですけど、回復量が違い、凝縮というか加工する必要があるらしく、その加工法はある森に住む魔女しか知らないそうです、もちろん私も知りません」
流石にか、でも全快では無くても魔力が回復できるのもデカいな
「よし、クロエ、魔菜を作ろう!」
「わかりました、畑と野菜の種があればできるので買ってきますね」
「じゃ、これで」
そう言いながら、俺は1000Gが入っている財布を渡す
「ありがとうございます」
そう言った後、クロエはそそくさと部屋を出る
魔菜、そんなに欲しかったのかな、主食というほどだし……
「さて、畑を作るか」
どこに作ろう、音や匂い問題もあるし拡張したいし鉱山とは逆方向の方がいいよな
えーとじゃあ鉱山の逆方向に、いやけど動線の問題があるよなぁ
うーん、あ、じゃあ生活スペースと生産スペースで階層を分けるか
一階層を生活スペースにして、二階層を生産スペース
生活スペースはそのままで
生産スペースは真ん中にデカイ倉庫、東西南北、四方向に直線の大通りを通す
で、大通りの先に施設を置こう、西に鉱山、東に畑で
二階層への階段は……
外への階段に行くのが楽になる動線にするために、外への階段がある召喚陣の部屋に作ろう
施設の移動はそこまで魔力がかからず、階段と合わせて魔力消費は10だけだった
《二階層、生産スペースができた!》
「よし、畑は……普通の畑でいいのかな」
普通の畑だったので魔力消費は5だけだった
《畑ができた!》
「で、後はクロエに任せるか」
ふう、とりあえず、やれることはやったか
さて、じゃあ本格的に対金の魔王の作戦を練ろう
もっとも、今ゴルゴンにいるシロが帰ってきてからの話だが―――
名前 フロスト
職業 白の魔王
二つ名 無し
持ち物 特になし
眷属 シロ、骸骨(40体)、エルフ
能力 召喚、迷宮支配
適性魔術 氷を生み出し、操る(名称不明)