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第十二話 G

おはよう、朝ではないけど


なるほどな、魔力が切れるとあんな感じになるのか


「あ、魔王様起きたっすか?」


目が覚めると、ちょうど腹の辺りにいるシロから声が聞こえる


「ああ、すまんすまん、ちょっと忘れてて」


「ちゃんと魔力の確認してから設置しなきゃダメっすからね」


マジで忘れてた、ダンジョンを拡張するのが楽しくて


シロの部屋作るのに張り切りすぎたって言うのもデカいが……


「今何時間くらい経った?」


俺がシロにそう問いかけると、少し考えた後


「大体、二時間くらいっすね」


「骸骨たちの調子はどうだ?」


「大体一時間で3000Gくらいっすね」


「おお、一時間で骸骨10体分も取れたのか」


そういえば、骸骨騎士や狩人っていくらくらいで召喚できるんだろう


「シロ、剣や弓っていくらくらいだ?」


「10000Gくらいっすね、性能がいいのを買おうとするともっと高くなるっすけど」


「10000G?!?!」


マジか、高いな、もう少し安いと思っていた


「骨は骸骨と同じ量でいいよな」


「そうっすね、なんで骸骨騎士、骸骨狩人を一体作るには最低で10300Gいるっす」


今召喚するとなると、一体約三時間半か、かなり厳しい


骸骨騎士を一体失ったのはかなりつらい、死体だけでも回収できればよかったのに


うーん、とりあえず、骸骨をたくさん召喚する方に重きを置こう


鉱山も増築して、一時間で取れる鉱石、金の量を増やそう


「ドワーフがいれば、買うよりはコストは抑えれるんすけどねぇ」


「ドワーフ、あれか、鍛冶とかが得意な」


「鉱石はあるんで、ドワーフがいれば買うよりはコストを抑えて剣が作れるんすけど、ドワーフなんてレア種族、なかなかいないっすからね~」


できれば俺のダンジョンに呼びたいがレア種族なら厳しいな


「あと、ドワーフを呼ぶなら酒も必要っすね」


「酒?」


「ドワーフは酒が好きなんすよ、酒の切れ目が縁の切れ目という名言?もあるくらい、酒があればついてくるし、酒が無ければ離れるんす」


なるほど、酒、いつか作りたいな、自分も飲みたいし、ドワーフも呼べる


けど、酒の作り方とか知らないしな、後で作れる人を探してみてもいい


まぁドワーフの事は頭の片隅にでも置いておいて、ゆっくり探していくか


「あ、そういえば、魔王様、さっき白薔薇のマリアさんが来て、伝言を預かったっすよ」


「伝言?なんて?」


「起きてからでいいので、王城にお越しくださいって、王様が呼んでるらしいっす」


「へぇ王様が」


なんだろう、同盟とはいえ、そんなすぐ用事あるかなぁ


と、そんな事を考えながら王城に向かった


で、今、なんかすごい綺麗なお姉さんが眼の前に立っている


ん?よく見ると、なんか耳がとんがってるな


あれ、まさか、あの有名なエルフって奴?


おいマジかよ、エルフだぞ、エルフ、芸人じゃないぞ、マジのエルフだぞ


「なぁ白薔薇、誰かを馬鹿にしたいなら道端に転がる蟻でも馬鹿にしていたらいいんじゃないか?()()()()()()、な」


彼女は俺をじっくりと観察した後、奥にいる白薔薇を見てそう言った


「馬鹿にしてないよ、何も」


白薔薇はエルフの煽るような口調を無視し、淡々と言葉を返す


「ハハ、お前も少しはユーモアという物を学んだみたいだな、辞めた方がいいぞ、クソほどつまらないから」


うわーボロクソだ、てか結局、俺何のために呼ばれたんだろう


このエルフさんと関係あるのかなーとか、ぼーっと思っていた


「私の新たな主君が、こんな平凡な魔力のゴミと本当に本気で言っているのか?」


情報という名の嵐が頭の中に入ってくるとも知らずに―――


名前 フロスト


職業 白の魔王


二つ名 無し


持ち物 6000G


眷属 シロ、骸骨(10体)


能力 召喚


適性魔術 氷を生み出し、操る(名称不明)

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