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第十一話 ダンジョン運営

おはよう、清々しい朝だ、地下だけど


「おはようっす、魔王様……」


シロが眠そうな表情で、眼をこすりながらこちらを見て、そう言った


起こしてしまったか、そういえば狐って夜行性だったりするのかな、それとも魔物だから関係ないのか


「もう少し寝てていいぞ、シロ」


「ふぇそうっすか…?けど魔王様が起きてるのに……」


何かを言いかけたがシロはこてんと眠ってしまった、かわいい


さて、シロが寝ている間に朝食の準備でもしようか


そう思い俺は立ち上がる、そしてキッチンに向かい、冷蔵庫?的なやつを開ける


適当な食材を取り出し、適当に朝食を作る、目玉焼きとベーコンとパン


そういえば、狐って食べれない物とかないのかな


まぁ食べれなかったら別の物作ればいいか


俺は出来上がった朝食をテーブルに置き、食べ始める


シロの分は後で作ることにした


さて、とりあえず、今のダンジョンの話をしよう


今、俺たちが住んでいるダンジョンには部屋がいくつかある


まず魔法陣の部屋、両開きのドア一つ、これが外に繋がっている


そして左に一つ、右に一つ、奥に一つと、片開きのドアがある


左は先代魔王の書斎?右は寝室に繋がっている


奥には廊下があり、左に二つ、右に一つと片開のドアがある


左は手前からトイレ、奥は洗面所と風呂に繋がっている


右はキッチンとダイニングがある


大体生活に必要な物が揃っている感じだ


さて、今日やることを決めていこう


まぁ一番最初にしなきゃいけないのはダンジョンの拡張だよな


生活スペースは足りてるから、王国が攻略しに来る方


後、眷属も増やさないとな、今シロしかいないし……


ところで、そうなんですよ、シロ以外にもう一体いたんですよ


骸骨騎士っていう眷属が、なんですけど、死にました


昨日、陽動として使った後、副団長に普通に処理されました


死体すら残らず、消えてた、怖い


眷属なぁ、そもそもどんな魔物がいるかもわかってないしな


歩兵として、骸骨騎士はかなり優秀だと思うんだけど……


後でシロに聞いてみるか


 ***


「というわけでシロ、なんか魔物図鑑的なのない?」


数分経って起きてきたシロに食べれない物とかを聞きながら朝食を作った


その朝食をシロが食べ終わった後、俺はそう聞いてみた


「へ?魔物図鑑っすか、確か神威様から貰ったっすよ」


「え?」


「テッテレー、特殊召喚のすゝめ!!」


シロはそう言いながら、懐から一冊の本を取り出す


「ここにはっすね、特殊召喚で呼び出せる魔物、その魔物の特性、能力、そして召喚に必要な素材、魔力量、色んなものが書かれてるんすよ」


そう言いながら、シロは俺にその本を手渡す


大体読んでみたが、今、使えそうな魔物はこの辺りか


骸骨、必要魔力「1」必要素材「骨」


骸骨騎士、必要魔力「3」必要素材「骨+剣」


骸骨狩人、必要魔力「3」必要素材「骨+弓」


……見事に骸骨ばかりだな、けど仕方ないんだ、万能すぎるから


骸骨は戦いはあまり強くないが、人手になるし


骸骨騎士は歩兵、骸骨狩人は弓兵としてコスパが良すぎる


「とりあえず、眷属にしたい魔物は見つかったな、他にも良さそうなのはいたけど、魔力が足りなくて手が出せないし……」


というか魔力、俺、今100で上限ないんだけど、これ後々上がるのかな


「骸骨を召喚する為には骨が必要っすね」


「骨ってどこで取れるんだ?」


「外に行って魔物を倒すか、店で買うとかっすね」


「買うとしたら金が要るよなぁ、今全財産チンピラからパクった財布二つしかないんだよなぁ」


「いくら入ってたんすか?」


「確か銅貨20枚と銀貨30枚とかかな」


銅貨一枚10G、銀貨一枚100G、3200Gか


1G=一円だから、まぁそこそこあるけど足りないな


ちなみに、ここら辺の知識は一回目買い物してた時にシロに聞いた


「3200Gっすね、それだと多分骸骨10体は作れるかなって感じっすね,、確か、骨董屋で一体分が300Gくらいで買えたんで」


うーん、安いような、高いような、というか金を稼ぐ方法が無いからなぁ


「よし、とりあえず、シロ、お使い頼んでいいか、骸骨10体分の骨を買ってきてくれ、残りの金は好きにしていい」


「了解っす、じゃあさっそく行ってくるっす!」


シロは財布を持って、外に走っていった


それを見届けた後、俺は次の作業を始める


「迷宮支配」


そう言うと、ダンジョンの図面が目の前に浮かぶ


作りたい物は二つ、まず倉庫、単純にものを置くスペースを作りたい


これから素材やその他もろもろを保存するスペースがないと不便だからな


次に鉱山的なやつ、この世界では魔力が濃い場所に特殊な鉱石が生まれるらしく


ダンジョンを探索、攻略する理由の半分くらいが鉱石の為なのだとか


だから、その特殊な鉱石が生まれる場所を作って、骸骨に掘らせて、その鉱石を売って金にしよう!!という魂胆である


他には農場とか牧場とかも作りたいのだが、それは後で


「えーっと、倉庫、倉庫、とりあえずは小さめで……」


頭の中でなんとなくイメージをしていく、そして図面の中に倉庫ができる


「うわ、結構魔力使うな」


鉱山一つにつき、大体25くらい持っていかれるみたいだ


「よし設置、っと」


《倉庫ができた!》


キッチン、ダイニングの隣なのでかなり便利だ


「で、次は鉱山だが……」


「生活スペースに近いと、騒音がしんどいから遠くにしよう」


廊下を伸ばし、鉱山を設置するイメージをしてみる


「やばい、かなり魔力を持っていかれるな」


大体30魔力を持っていかれる


「まぁ仕方ないか」


《鉱山ができた!ついでに骸骨の部屋も作った》


10体で一つの部屋なので狭いと思うが……すまん


「とりあえず、今後は鉱山と骸骨を増やして、金が安定してきたら、骸骨騎士や骸骨狩人も作っていこう」


さて、次は…


「魔王様ー!買ってきたっすよ!」


お、シロが帰ってきたみたいだ、じゃあ召喚するか


召喚陣の上にシロが買ってきた大量の骨を置き、陣に触れる


そして、魔力を流しながら唱える


「我の願いに答えたまえ」


召喚サモン!!」


白い光と共に、10体の骸骨が現れる


「よし、骸骨、君たちには……」


いや、待て、色んな作業をさせたいし、呼び名が無いと呼びづらいな


「そうだな、えーと、右からホネオ、ホネロウ、ホネタロウ、ホネミ、ホネコ、ホネサン、ホネクン、ホネチャン、ホネサマ、ホネシ」


後はリーダー決めて、グループ作っといた方が動かしやすいな


「で、リーダーはホネオ、君たちには鉱山で働いてもらう、頑張れよ」


《眷属が増えた!骸骨×10》


というか自我ない場合って、給料とかいるんだろうか、ご飯とか食べるのか?


娯楽とかも楽しめるなら作りたいんだが


まぁ作っておこう、俺も遊べるし、あ、というか先に……


「シロ、なんか欲しいものある?」


「へ?僕っすか?いや大丈夫っすよ、余ったお金貰ったっすから」


「いやいや、なんか欲しい施設とかあったら作るからさ」


「じゃじゃあ、そうっすね……」


シロはもじもじとした恰好で、少し俯きながらこう言った


「カ…ゴオリキ……」


「え?なんて?」


「かき氷機が欲しいっす!!」


シロはそう叫んだ後、顔を赤らませる


「べ、別に甘い物が好きとかじゃないんすよ、白狐の性質上、冷たいものが好きというか、冷たい場所が好きというか、かき氷が好きとかじゃなくて、そもそもの冷たいという事自体が好きというか、何というか」


そんなシロの弁解を聞いて、俺は目を見開いて驚いた後、笑い始める


「何笑ってるんすか!!」


「い、いや、そんな事を気にしてるシロが可愛くて……w」


シロがそんなことを恥ずかしがるとは思わなかった


俺はひとしきり笑った後、口を開く


「わかったよ、ついでにシロの部屋も作ってあげる、冷房ガンガンに効かせて」


俺はすぐに、シロの部屋を創りだす、床暖房ならぬ、床冷房を入れたり


かき氷機、冷房はもちろん、冷蔵庫も完備


良い感じに冷たいクッションをいくつか置いて寝床も用意した


「よし、これで、設置―――」


《シロの部屋ができた!!!》


あ、やべ、なんか体が……


まずい、魔力を使いすぎた


けど、まぁシロがいるから、何とか、、なる、だろ……


体から力が抜けていくような感覚を味わった後、俺の意識は途切れた―――


名前 フロスト


職業 白の魔王


二つ名 無し


持ち物 無し


眷属 シロ、骸骨(10体)


能力 召喚、迷宮支配


適性魔術 氷を生み出し、操る(名称不明)

バランス調整に苦しんでいます


どうも、孤宵です


ここまで読んでいただきありがとうございました、もしよろしければ


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