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今日も数字と相対す

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

毎日吠えながら、中学時代の理科教師の発言を思い浮かべるんですよ。

激動の様な今日が終わる。本日の作業と言えば、上長から渡された簡単な数値の打込みが少々。自作の数式の試行錯誤が多数。

漸く上長の解説が分かった。振れ幅を大きくする反乱分子を発見した。これを見つけるまで早数ヶ月。試行錯誤した回数は、消したデータから推測するに、数百は下らないだろう。

それでも突き詰めても突き詰めても気になる点は浮き彫りになるばかりである。また暇な時間があれば、延々と数値を打ち込んで願った値になる様に調整を重ねよう。

目がしょばしょばする。物凄いドライアイを感じる。明日から休日かぁ……。でも一日は予定が入っているから、実質一日しか休みがない。はてさてどうするか。そんな事を考えながら、電車に揺られていた。


「君は何時も何してるの?」

「前にも言った通り、○○だよ。理系と言えば理系だけど、やってる内容は多分文系。天文学的数字とまではいかないけど、馬鹿でかい数値と日々奮闘するだけの日々を送っているよ」

久方振りに会った友人から、そんな質問が飛んできた。話す内容が何も無い。社会人になると昨日と同じ今日を延々と繰り返すので、目新しいものが何一つない。悲しいね。

「何それ」

「そのまんまの意味だよ。皮肉でもなんでもなくてね」

中学の時の授業を思い出す。先生は何やら小難しい計算を黒板に書いていた。難しいと指摘が出た。けれどもその後出た衝撃の言葉。

――これは文系寄りの計算だよ。文系でも理系でも、これくらいの計算はサラッと出来ないといけないからね。計算の出来ない銀行員なんて居ないでしょう?

あの時は飛んだ皮肉を言い放つもんだと思っていたが、今になって身に染みて分かる。確かにあれは理系的な計算じゃなかった。関数やら定義やらが飛んでこない時点で、文系理系問わず出来なければならない問題だった。

「君だって数字と戯れない日はないでしょう? それと同じだよ」

計算をしない社会人は居ないのでは無いだろうか。少なくとも、定時までの時間を計算するくらいの事はしているのではないだろうか。私がやっているとはそれと大して変わらない。

今日も今日とてエク○ルに数式打込みながら思った事。

確かにこれは理数系の計算とは言わない。


中学時代にですね、理科の授業で計算式出されたんですよ。多分、地理、天文辺りの問題だったと思います。

そこで『難しい』という発言に、返された言葉。

『これぐらいは出来ないと駄目。計算の出来ない銀行員はいないでしょう?』

『そりゃそうだけど、なかなか皮肉効いてんなー』

と思いながらも、今になって骨身に染みます。


私は文明の利器を使ってますが、これくらいの加減乗除くらい、割と日常的に使われていると思います。

何も珍しいことではなく。


文系的計算と理系的の計算の違いって何って言われたら、数学でボコじゃか飛ぶようなものを道具として使うのが、そうなのではないかと思います。


関数も定理も、私達の目の見えないところで使われてます。将来役に立たないとか、そんな事はないんですよ。

特に電車がいい例で。


今日も大変お世話になりました。明日もきっとお世話になります。

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