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5 食い物もままならない、それが当たり前なんです

 外の情報を待つだけではない。

 体を鍛える事も考える。



 この先、どう転んでも体力が必要になる。

 その為、基礎となる体を作っておきたい。

 とはいえ、これがかなり難しい。



 産業革命前、ひいき目に見ても江戸時代程度の文明水準。

 農業生産もそれに応じたものだ。

 田畑から得られる収穫は前世の日本に比べれば大きく劣る。

 農業知識や技術に差がありすぎるからだ。



 この為、出される食事も粗末なもの。

 この世界では一般的な水準ではあるのだが。

 日本に比べればどうしても少ない。

 なので、体の成長に大きな制限がかかってしまう。



 働き出す年齢の低さもある。

 5歳ともなれば小さな作業をやらされ始める。

 子供とて労働力なのだ。

 最低限の教育として読み書きと計算を学びにはいく。

 しかし、それも午前中までの事。

 昼を過ぎて家に帰れば、そこから仕事が待っている。

 訓練や鍛錬をする時間などない。



 なお、文字は日本語。

 計算は前世でやった。

 なので、この世界で特に学ぶ事はなかった。

 これはありがたかった。



 それはそれとして、体の鍛え方だが。

 そんなもの、知ってる者がいるわけがない。

 そんなものが普及してるわけがない。

 効果的な鍛錬の仕方など、あるにしてもごく一部に存在するだけだ。

 なので、体を鍛える方法がない。



 幸いというか、怪我の功名というか。

 前世の記憶があるので、多少の運動方法は知っている。

 専門的なものではないが、体の作り方を多少は心得ている。

 それがあるからある程度のところまでは何とかなる。

 だが、それも趣味のレベルでの話。

 専門的な知識や技術はさすがにない。

 どうしても限界がやってくる。



 それでも、やらないよりはマシ。

 時間をみつけて、少しずつ体を動かしていく。

 効果を期待できるほどやりこめないが。



 だが、ある事をきっかけに、まとまった時間がとれるようになる。

 野生の怪物対策だ。

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