37 レベルも上がったので次のレベルを目指す
新人二人のレベルが上がる。
そうなるまでの一か月で迷宮での戦い方もおぼえた。
それを待ってマサヒロは、もともと稼いでいた場所まで戻った。
稼ぎを元に戻すために。
不安がないわけではないが、全員のレベルが上がってるのだ。
戦えないわけではない。
そう信じてマサヒロは少しばかり強い怪物と戦っていく事にした。
所定の場所に到着して魔術を使う。
この一か月やってきたように、怪物を呼び込んでいく。
上手くいくかは分からないが、多分大丈夫と思うことにする。
レベルが上がってるのだからと自分に言い聞かせて。
実際、楽だった。
盾を壁にして怪物の突進を防ぎ。
迫ってきた怪物をケンとダイゴが突き刺して倒し。
そんな仲間の前に出て、マサヒロが怪物をさばいていく。
弾き飛ばされた怪物はあちこちに散らばり、まとまって攻撃する事ができなくなる。
孤立した怪物なら、さほど苦も無く倒せる。
この日もマサヒロ達は200頭の怪物を倒すことが出来た。
今までより多少苦戦はしたが、やれない事はない。
この調子なら稼ぎを安定させて経験値を手に入れることが出来る。
ここでマサヒロは魔力結晶の配分を少し変えた。
もっとも多い400円で売れる魔力結晶。
今まではこれを全て売り飛ばしていた。
なのだが、このうち幾つかを経験値にまわす。
今日だと400円のものが150個。
このうち120個を売却する。
そうすると、手取りが3万240円。
5人で割れば6048円。
切りよく、他の者達に6000円を渡し、残りはマサヒロがもらう。
400円で売れるもの20個が余る。
これを経験値にする。
更に500円で売れるもの15個を経験値にする。
あわせて経験値は85点。
一日で手にはいる経験値としては今までで一番多い。
そして、300円で売れるもの35個を魔術用にしていく。
もっとも、これらを全部使い切る事はほとんどない。
だいたい、毎日5個から10個は残る。
これらも週の終わりとしてまとめて使う。
一週間に5日稼働として、おおよそ500点の経験値が手にはいる。
一か月もあればレベル3に上がる事ができる。
思ったよりも早く強くなれる。
年が改まり、新人二人が来てから二か月。
マサヒロは予想通りにレベル3になった。
<能力値>
レベル 2 → 3
経験値 4/3000
<能力値>