表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/52

32 待望のレベル2、その強さはというと

 レベル上昇までの長い道。

 それをマサヒロは地道に進んでいく。

 一日に50の経験値。

 これをただただ積み上げていく。



 日によって50点を下回る時もある。

 上回るときもある。

 それでも、ならしてみればおおむね50点となる経験値。

 それを毎日毎日積み上げる。



 変わりばえの無い日々である。

 ともすれば徒労感すらおぼえる。

 本当にこれで上手くいってるのかと。

 だが、今は信じて経験値を積み上げるしかない。

 そのうち上がるのだからと。



 その甲斐あって、一か月もするとレベルが上がる。

 経験値が規定の値に到達し、レベルが一つ増えた。

 


<能力値>


 レベル 1 → 2

 経験値 7/2000


<能力値>



 たった一つだけの上昇。

 それでも確かに能力は上がった。

 実感できるほどの違いはないが。

 だが、マサヒロは確かにレベルが上がった。



 その翌日、迷宮で早速たしかめていく。

 どれくらいの違いがあるのかを。

 たった1レベルだからそう大きな違いはない。

 そう言われているが、それでも実際に確かめてみなければならない。

 本当に言われてるように、そう大きな差は無いのかと。



 そして迷宮で一日ほど戦って確かめた結果。

 言われていたように、大きな違いは感じられなかった。

 明確な差はほとんど感じられない。

 少なくとも目に見えるほどの違いはない。



「本当にレベルは上がったのか?」

 そう思ってしまうほどだ。

 これなら、無理してレベルを上げなくても良かったのではと思ってしまう。



 だが、RPGでも1レベルの差はそう大きなものではなかった。

 ゲームにもよるが、違いがはっきり出て来るのは、二つ三つと上がった時。

 それくらいでないと差は見えてこない。

 この世界でもそうなのだろうと考える事にした。



 とにかくレベルは上げていく。

 それは変わらない。

 どの道、先に進むにはこうするしかない。

 迷宮の奥に挑んでる精鋭探索者達。

 それらもレベルを上げることで強くなったのだ。

 マサヒロもレベルを上げれば強くなれるはずである。



 もっとも、マサヒロのレベルは暫く据え置きになる。

 ケンとダイゴのレベルも上げねばならない。

 それまでは、マサヒロのレベル上げはお預けとなる。



 回り道をしてるように見える。

 しかし、全員のレベルが上がるのは悪いことではない。

 全体のレベルが上がれば。それだけ活動も楽になる。

 そう信じて二人の成長をうながしていく。



 その甲斐あって、ケンとダイゴのレベルは二か月もすれば上がった。

 そこからマサヒロのレベル上げを再開。

 更に二か月を費やしてレベル3になる。

 ここまで来ると、明確な違いが見えるようになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


規約が変更になったので、支援サイトのファンティアへのリンクをはりつける。

【よぎそーとのネグラ 】
https://fantia.jp/fanclubs/478732
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ