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28 時間と金をかけて武器と防具を揃えていく

 思惑を抱えつつも迷宮に挑んでいく。

 ケンとダイゴも動き方をおぼえ、怪物に対処していっている。

 頼もしさをおぼえる。



 稼ぎの方も安定している。

 300円で売却出来る魔力結晶を出す怪物。

 これが出る地点を中心に活動していく。



 一日の利益はおおよそ1万6000円を超えるくらいで安定した。

 これに加えて、魔術用の魔力結晶も確保していく。



 売却せずに残しておく魔力結晶。

 これが翌日の迷宮探索で大いに役立つ。

 敵の居場所を探す探知と、身体能力の強化にと。

 迷宮の中での戦闘では必要不可欠だ。



 他にも、直接的な攻撃や治療にも使える。

 魔力をぶつけたり、炎や岩を発生させてぶつけたり。

 傷を魔力で塞いだり。

 こういった事も出来る。

 いまのところ、こういった使い方はしてないが。



 そんな便利な魔術を使える魔力結晶。

 これは確実に手元に残しておかねばならなかった。

 あれば戦闘が大きく有利になる。

 逆に、無ければ確実に危機に陥る。

 勝敗・生死を分ける重要なものだ。



 この魔力結晶を残しつつ日々の探索をこなしていく。

 そうしてる間にも、カネをためて装備を揃えていく。

 マサヒロ達は地道にこれをこなしていった。



 とはいっても簡単にはいかない。

 もっとも安い武器や防具でも、一つ1万円や2万円はする。

 それに対して、マサヒロ達の一日の繰り越しは2000円くらい。

 一番安いものを買うのに、一週間はかかる。

 防具をまともに揃えるとなると、一か月から二か月はかかる。

 どうしても長丁場になってしまう。



 それでも命にはかえられない。

 マサヒロ達は日々の贅沢を我慢して少しずつ装備を揃えていった。



 最初に武器。

 いつまでもナイフをくくりつけた棒を使ってるわけにもいかない。

 これを真っ先に変更した。



 役目を考えて、ケンとダイゴは持ってる棒の先端に穂先を付けていく。

 即席だった槍が本格的なものになる。

 ナイフはマサヒロと同じように予備の武器となった。



 それから防具を手に入れていく。

 まず、もっとも危険な足下。

 それを守るためにブーツを買うことから始まった。

 革製のもので、防御力はさして期待出来ない。

 だが、普段使ってるサンダルよりはマシである。

 肌を剥き出しにしないで済む。



 最弱の怪物にかじられる程度なら、厚みのある革で充分防げる。

 補強として薄い鉄板を縫い付ければ確実に攻撃を阻む事が出来る。



 それも見越して、つま先とスネや脹ら脛の部分に鉄板をつけていく。

 動きにくくなるが、防御力は上がる。

 それに、つま先で蹴ればそれなりの打撃にもなる。

 攻撃にも其れなりに使えるようになる。



 他にも、胴体を守る鎧、籠手、兜なども用意していく。

 そのほとんどは革製のものだ。

 マサヒロ達の財力では、これらを手に入れるのが限界だ。

 金属製の防具など手が出ない。



 だが、ある程度の努力はしていく。

 革の防具に薄い鉄板を縫い付けて補強を入れていく。

 まずは革の防具を手に入れ、それから鉄板を縫い付けていく。

 手間はかかるが、こうして少しずつ装備を改良していくしか無い。



 鉄板を最初から縫い付けてる防具もあるのだが。

 それは値段がある。

 一気に買うほどのカネはマサヒロ達にはなかった。



 ならばカネが貯まるまで待つしかないのだが。

 買うまで無防備でいるわけにもいかない。

 少しでも防御力を上げるため、まずは手が出るところから買っていく。

 そうするしかなかった。



 なにせ、防具が揃ってきても、奥へ行くことは出来ない。

 より強力な怪物と戦うには実力が足りない。

 あつ数年もすれば体も成長する。

 そうなれば体力の余裕も出て来るだろう。

 しかし、今のマサヒロ達には無いものだ。



 もっと奥に進むためには能力を上げないといけない。

 その為にマサヒロはレベルを上げることを目指していく。

 その土台として武器や防具を揃えた。

 多少の無茶が出来るようにするためだ。

 ここまで来るのに半年の時間がかかった。

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