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18 初戦

 遭遇したのは虫型。

 平べったい三葉虫のようなもの。

 全長30センチから50センチはあろうかという大きさだ。

 素早く動いてくる4匹がマサヒロ達に向かってくる。



「やるぞ」

「うん」

「……はい」

 返事を聞いてマサヒロは動いていく。

 迫る平べったい虫。

 あえてそいつらに向かっていく。



 まず、適当な虫に向けて槍を振る。

 ゴルフの要領でだ。

 穂先では無く、石突きの方を当てるように。

 穂先が床に当たったら刃が欠ける。

 それは避けたかった。



 振りかぶった一撃はねらい通りに虫に当たる。

 勢いよく吹き飛ばされた虫は壁まで吹き飛ばされる。

 そこに向けて、一緒にいる二人が走る。

 彼らは壁にぶつかってよろめいてる虫に向けて槍を突き刺していく。

 二人でなら楽に虫を倒せる。



 他の3匹も同じように始末していく。

 マサヒロが弾き飛ばし、二人がとどめを刺す。

 体格も体力もあるマサヒロが動き回り、怪物が弱った所を二人が始末する。

 マサヒロが考えたやり方だ。



 相手が村でも見た最弱の怪物ならこれでいける。

 また、こうでもしないと二人には厳しい。

 いくら最弱とはいっても、子供が真っ正面から戦って上手くいくかというと悩ましい。

 そう思ったのでこういう方法をとった。



 まずは相手を1匹ずつ始末していく。

 まとめて相手をすると面倒になる。

 だが、一匹だけなら問題なく倒せる。

 そういう状況を作っていく。



 マサヒロは危険になるが、これは仕方ないと諦める。

 他の二人ではさすがに出来ないのだから。

 それに、危険を引き受けることでその分の割り当てをもらう。

 そのつもりでいるので文句は無い。



 どのみち、正真正銘の子供の二人に出来るとは思えない。

 腹をくくるのも開き直るのもそれなりの心構えが必要だ。

 そんなもの前世も含めて長く生きたマサヒロの方が適任だ。



 もっともマサヒロとて怖いものは怖い。

 だが、相手がよく見た怪物ならそれほど恐怖も感じない。

 どの程度の動きをするのか、どの程度の強さなのかも分かってる。

 分かっていれば対処も出来る。

 不意打ちでもくらわない限りは怖じ気づくことは無い。



 こうして遭遇した4匹を倒すことが出来た。

 怪物は魔力結晶になっていく。

 それを回収して次へと向かう。



「行くぞ、ケン、ダイゴ」

「うん」

「……はい」

 先ほどと同じような返事。

 だが、幾分力強く二人は答えた。

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