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12 迷宮都市

 迷宮都市。

 規模に関係なく、迷宮前にある町はそう呼ばれる。



 怪物対策のための砦があり。

 迷宮に挑む探索者達の住む場所があり。

 それを相手にする商人や職人が集まり。

 そうして出来あがった町だ。



 怪物が潜む迷宮と隣接してる。

 危険と常に接してる。

 その割には明るいというか、雰囲気が良い。

 人がそれなりにいるからだろう。

 村よりも騒々しく、それが陽気に思わせるのかもしれない。



 その規模にマサヒロと共に来た子供達は驚いている。

 尻込みしてると言っても良い。

 村しかしらないのだから、人の多さに驚いている。

 隙間無く並んでる家や店にも。



 ただ、マサヒロは逆だった。

 村に比べれば大きいが、それでも前世の日本に比べれば小さな町でしかない。

 迷宮の前に出来た、砦と探索者のための町だ。

 その相手をする者達が集まってるとはいえ、人口はそう多くはない。

 あくまで日本に比べればだが。



 実際、この迷宮の前にいるのは、おおよそ四〇〇〇人。

 この世界では比較的大きな町ではある。

 だが、マサヒロの前世の日本では小さな町に分類される。

 店の数も少なく、さほど賑わってるとは思わない。

(こんなもんか)

 これがマサヒロの抱いた率直な感想だった。



 驚いてる他の二人をよそに、マサヒロは目的の場所へと向かっていく。

 この町を治める領主の館。

 いわゆる役所だ。



 ここで住人として登録しなければならない。

 でなければここに住むことは出来ない。

 戸籍を作るようなものだ。

 村長が書いてくれた紹介状をもって出向き、手続きを済ませる必要がある。

 場所は町の入り口で聞いているので問題は無い。



「行くぞ」

 二人を促して進む。

 住人登録はさっさと済ませてしまいたい。

 それから探索者としての準備もあるのだ。

 時間は大事にしたかった。

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