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僕の友達はTS時間逆行拗らせ隠れ陰キャ幼馴染系巨乳美少女JKの前園さん  作者: ムラタカ


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77話  

何のかんのあったあと僕らは無事3年生に進級していた。

成績は1年の時、なんなら前世の頃から比べて驚くほどに向上していて前世に受けた大学の受験なら十分に合格出来るレベルまで上昇していた。

ここまで学力を付けたのは一重にアキラ君と同じ大学に行きたいからというだけの理由だが大前提として前世に受けた大学に行くと合格発表日に殺されてしまう事が分かっているからだ。

だから前世に受験した大学とは違う別の大学を受験するつもりなのだ。

まぁ清楚系巨乳幼馴染な美少女…いや大学生だからもう美少女というより美女だけど…との夢のキャンパスライフを送りたいという夢と欲望による衝動に突き動かされてここまで来たのだ。

前世のままなら別に死んでもそこまで悔いなんて無かったかも知れないけど美人の彼女と大学生活を送る為にも絶対に死にたくない!

そんな衝動に突き動かされて苦手で嫌いな勉強にここまで打ち込めて来たのだ。

しかし…しかしだ。

大学生になる上で一つ失ってしまうとても尊くてかけがえないものが一つある。

それはまぎれもなく今この時にしか無いたった一つの真実なのだ

それは………。



「前園明の生女子高生制服姿が見れるのもあと半年程なのか……はぁ…。」


「私は年々お前がキモくなって行く事に不安と心配が絶えないよ……。」


「アキラ君なら理解してくれるよね?女子高生はブランドなんだよ!女子高生というだけで価値があるんだよ!」


「黙れ変態!女の敵め!」


「酷い!?元男ならわかる筈だ!女子高生の…いや、女子高生しか持ち得ない純粋なあどけなさ!子供と大人の境界線!故の無謀備が生み出す数多の奇跡!彼女らのスカートから覗く魅惑の桃源郷が!」


「私はお前の変態ぷりを侮っていたよ、普通にキメェ」


「ひ…酷い!!」


「こんな変態にもう一回高校生やらせる権利を与えた神様は業が深いな…一体何人の女子の桃源郷が犠牲になったことか…」


「心配ご無用だ!パンチラは基本アキラ君のしか見ていない!」


「はぁ!!?」


「アキラ君の足は脚線美と言って余りあるからね、ニーハイはいたらまずスカートとの境界面から生まれる絶対領域は眼福だし黒タイツは太もものムチッと感がタイツの内側に押し込まれてかえってムチっとしてタイツが食い込んでエロいし中身がうっすら透けてるのがエロいし…つまりエロいよね!」


「……うわぁ…」


「ドン引きだよ…本当にありがとうございます!」


「別に私の足なんていつも見てるじゃん、何をそんなはっちゃけてるんだよ…」


「何をって…制服のスカートから生えた魅惑の太ももが後半年で見納めだと思うと悲しいなぁ〜って」


「スカートなんていつもはいてるじゃん…制服である必要なくね?」


「シャラップ!言ったろ?女子高生はブランドなんだよ!制服…それだけで価値があるんだよ!」


「ほぉ~、つまりお前は女子高生ならなんでもいい訳だ、なら別に私である必要なんか…」


「はあ〜やれやれだぜ!」



そこで康太は大仰な態度をとってアキラの言葉を否定してみせた。

たしかに女子高生には価値がある。

16〜18までの僅か3年間しか女子は女子高生を名乗れない。

この3年間限定の期間でしか女子高生たり得ないのだ!

それを神聖視するのは仕方ないだろう。

実際女子高生のブランド力は世間が認めている。

現役アイドルの全盛期はやはり10代だ、そりゃ20代から魅力的になるアイドルもいるだろうがそもそもアイドルの賞味期限が10代だとか言われているのが物語っている。

まぁそれに…アニメのキャラだってそうだ。

20代以上のヒロインもいるが圧倒的に10代のヒロインが多い。

学園モノラブコメの多さからして間違い無いだろうしその方が花がある。

しかしそんなものは些事だと言い切っていい。

アキラ君の存在はそれらを些事と言い捨ててしまえる程に魅力に溢れているのだ。

つまり何が言いたいかと言うと…



「ただでさえ魅力溢れるアキラ君に女子高生というブランド力を加えてしまったらそれはもう魅力の権化なんだよ!!」



ドヤ顔で僕はそう言った。



「……はぁ~…。」



アキラ君は頭に手をやりはぁ~と深いため息。

完全に呆れている。

だが別に良いのだ。

言いたい事を言えてかんがね僕は満足だ!



「親友だと思ってたヤツから性的な目で見られあまつさえソレをなんの配慮も無しに暴露される私の明日はどっちなんだろうなぁ〜え〜?康太よ?」


「あ…、ごめん…流石に嫌だよね…」


「別に嫌だとは言って無いだろ?まぁ他の女子に同じ様な事いったらまず間違いなく引かれるから気をつけろよ?」


「僕が他の女子にこんな事言う勇気とか度胸があると思う?」


「琴音には言ってしまいそう感あったな」


「冗談よしてくれ…そんな事言ったら精神的に殺されるよ僕……。」


「まさに汚物を見る目で貶されるな!良かったじゃん!?ご褒美だろ?」


「地獄との境界面がギリギリな天国なんて願い下げだよそもそも琴音ちゃん今は彼氏いるからね」


「あーそうだったな…まさかアイツにツレが出来るなんて驚きだよ、世の中何が起こるかわからんな」


「前世とかではいなかったよね?」


「多分な、前世だと殆ど絶縁状態だったからアイツの事とか知らんが多分いなかったと思う。」


「やっぱりさ…色々変わってきてるよね、前世と」


「何が言いたいんだ?」


「いや、これだけ現状に変化があると未来にも変化があるんじゃないかってね…大学に殺人鬼が現れる未来ももしかしたら…」


「希望的観測は止せ、なんの確証もないんだ、私等は私等に出来る事をやれば良いんだよ。」


「そうだね…」



大学受験の合否者の発表日に僕等は殺された。

本当なら僕等の人生はあの日あの場所で終わっていたんだ。

それがなんの因果か漫画やラノベなんかでよく見る時間逆行なんて奇跡を実際に体験し赤ちゃんからやり直す事になった奴なんて現実にどれだけいるのか…。

自分という存在がもう稀有なのに自分よりもっとぶっ飛んだ現象にさらされてる奴がいる。



「なんだよ?」


「いや…」



アキラ君だ。

彼女は元男だがこの世界ではまごうことなき女だ。

もう直ぐに前世と同じだけの人生を生きた事になる。

男として過ごした時間を女として過ごした時間が凌駕するのだ。

彼女は以前自分の事を女だと定義づけていた。

男だった彼女の扱いに迷い続けるのはいい加減やめようとそう決めてそろそろ1年になる。

いや、もっと経っているか……。

女として扱う事でさっきみたいにドン引きされたりするがこれが僕なりの彼女との接し方だ。


兎にも角にも僕達の様な稀有な現象に巻き込まれてる人間が僕等以外にもいるのかとかいないと何故言い切れるのかとか色々考えたが結局は答えなんて出ない。 

ただこの18年間それらしい人とは出会っていない。

願わくばこれからも何事もなく平穏に過ごしたいとそう思うのは自然な事だと思う。

兎に角、僕に出来ることは受験に向けて十分に勉強しておくこと…これしか無いのだ。







そして月日は巡り大学受験日となった。

アキラ君とともに柄にもなく勉学に励み同じ大学に進む為に努力して来た。

全ての努力の成果は今日この瞬間にかかっているのだ



「緊張してるか?」


「そ…そりゃ…ね…」


「安心しろ!上手く行くさ!」


「うん…ありがとう」


「うし!行くか!」



こうして僕等が来年から通う事となる予定の無駄に広い新たな学びやの門をくぐったのだ。


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