34話 康太の日常
僕の名前は只野康太、ただのと言う名字が示すとおりただの高校生だ。
こんな僕にも有り難い事に彼女がいる、
偽彼女でもお試し彼女でもレンタル彼女でもない、
本物の彼女だ
彼女の名前は前園明、
学校内で高嶺の花、一番の美少女と呼び声高い子だ、
清楚系巨乳幼馴染美少女、それが彼女を示すステータスだ、
しかしこれは世を忍ぶかりのステータス
実際はTs時間逆行清楚系巨乳幼馴染美少女である。
本当の彼女は前世が男で僕の親友である前園アキラ君だった、しかし僕等は共に大学への入試試験を受け、それの合否発表の場で狂気に取り憑かれた落第者の暴走に巻き込まれ命を失う事になった
しかし僕等の意識は時間を超え、過去の時代に戻って来た、気付けば赤ん坊の体、
小学生の頃に再開し、それからは殆どの時間を共に過ごし、そしてようやく僕等は恋人となった、
アキラ君が元男だった事で戸惑う事も多々あるが僕等は互いを尊重しあい生きていきたいと思う今日この頃である、
そしてそんな僕等の最近最もホットな話題、それが
「まさか瑠衣ちゃんと笹木君が付き合い出しちゃうとはねー、世の中どうなるかわからんもんだな」
というモノだ
僕とアキラ君にとって互いに友人という関係にある二人が交際したのだから本来ならおめでたいと幸せを歌にして送ってあげたい気分だが(あくまで気分だけ)そうはできない理由がある。
舞野瑠衣は中々に厄介な拗らせ女子である
彼女もまた前園明と同様に高い人気を持つ美少女だ、それ故の悩みも多い、
可愛いと言われる事が当たり前の彼女は見た目で判断される事を極端に嫌う、また口八丁手八丁で彼女に言い寄る男には毎回辟易としているらしく見た目に囚われず、本当の自分を見てくれる他人を彼女は渇望している、
何せ一時は康太に粘着していた程なのでそこには彼女なりの本物の思いがあるのは康太も明も理解している、というより理解せざるをえない状況だった。
そしてそんな彼女が選んだのが笹木純一
康太の友人にあたる人物だ
かれには中学から付き合っていた彼女がいたのだがその彼女に浮気され、この前別れ話を持ちかけられたばかりだという
彼自身は非常に出来た人間で僕がクラス内で無視されていた時も普通に接してくれていたりと気を使ってくれていた
そんな二人がまさかのベストマッチだ、
正直どうなるかなど正に神のみぞ知るというヤツだろう。
「アキラ君はあの二人、どうなると思う?」
「そんなん私に分かるワケないだろ、私はカミサマじゃねーんだしさ、」
「だよね…」
「ただ…」
「ただ…?」
「笹木君は立ち振る舞いが上手いだろ?笹木君なら瑠衣ちゃんの良い彼氏になれると思うんだ、まぁ何の根拠もねーけどな…」
「そうだね、彼は空気っていうか人の心の機敏を読むのが上手いからきっと舞野さんの心の拠り所になってくれると思うよ、」
「なんてーかさ、お前何だかんだ笹木君に対する信頼度が地味に高いよな、妬けるぞコノヤロー!うりうり」
「ちよわ!?アキラ君?当たってる!大きなのが当たってる!!」
「バカヤロー当ててやってんだ感謝しろこのドーテーヤロー!」
「なんか遠慮が無くなってるー!?」
「ははは彼氏相手に何を気にする必要がある!くらいやがれ!オッパイアタックだー」
「うわぁ、質量を持ったオッパイだぁ!?」
「ふはは!怖かろう!しかもオッパイ操作出来る」
「なんとぉー」
家の中で恋人になってもやってる事は何も変わらないアホな僕達の平和なやり取りは今日も変わらず送られていく、
願わくば自分達の、そして友人達の未来に幸がある事を願うばかりだ
ここ最近の展開でNTRやざまあのタグっているのだろうか?主人公の友達ポジの話だしいらないようないるような…




