表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/79

3話  清楚系巨乳美少女は幼馴染

この時間軸で僕がアキラ君、いや、前園さんと出会ったのは小学一年の頃だ、

前世の頃の出会いが中学の頃なのを思うとかなり早い出会いである、

別にタイムパラドクスだとか、時間の強制力が働いたとかそんなSF展開が発動したとかでは無い

ただたんに小学校の入学式の時に



「やっと見つけたぞ!マイフェイバリットフレンド只野康太!!」


と前園アキラ君が僕の所にやってきたのだ

彼は僕の幼馴染としてのポジションをその手にしたのだ



そこからは早かった、お互いの近況やら状況、情報の交換をして、整理していった

彼はこの時間逆行の原因はなんなのかとか色々考えていた様だがそんなのわかるわけない

こちらから見ればアニメ的展開に自分が置かれている興奮を共有出来る友達にようやく巡り会えた喜びに打ち震えていたようにしかみえなかった


それはともかくとして、小学生相手に対して発言がやたらと小難しいからか同年代の友達に恵まれることなく孤立してしまい僕等はなんなら前世より仲良くなっていった

 そんな僕を絶望のどん底に叩き落とす出来事が到来する

小学生当時の僕は彼を男だと信じて疑っていなかった、そもそも女であるなどと発想にない

だが男だ!

の逆パターンなどどうして予測出来ようか、

思えば小学生の頃、よく連れションを断られていたがそりゃ断るよねと言う話だ。


学校行事というのは何かと男子、女子を別ける傾向にある、そりゃそうだ

社会に置いて性別の隔たりは大きい、子供の頃からしっかりと認識しておかないといけないし、そういう意味でも学校というのは社会の縮図を擬似的に表した環境だ、

性別における様々な問題は社会の縮図たる学校でしっかりと教育しておく必要がある。



まぁ精神年齢が見たまんまの男子小学生と見た目より大人びた価値観をもつ小学生女子は前世で19年の人生を体感している身からしてもませてるなと当時思わざるおえなかったのは良い思い出だ

そしてアキラ君はこの社会の縮図のなかで女、女子に分類されていた、彼は女だった

生物学上の女だったのだ

最初は半信半疑だった

そんな馬鹿なと、みんな騙されてると

本気で思っていた時期もあった

しかし2年、3年、4年と年齢を重ねて行けば彼を彼女と呼ばないといけない事実に直面し、僕は割りかし本気で絶望した


体つきが年をまたくごとに女らしく変わって行くのだ

お尻や胸に女の子特有の特徴が出始めれば嫌でも認めなければいけないのだ、彼は女だと

アキラ君は前園さんなのだと









朝だ、カーテンの向こう側から眩しい朝の光が差し込む、

前園さんはいつも通り僕の部屋でダラダラとテキトーに寛いだあと19時頃に家に帰っていった


それからは飯をくったり風呂に入ったり、ネットサーフィンをしてテキトーに寛いだ後眠りについた

そして次の日の朝を迎えた、それだけの話だ


朝の登校風景に変化はない

ちなみに前園さんと一緒に登校等という選択杯はない、

そんなのは自殺行為だ

前園親衛隊に殺されてしまう

陽キャで構成された前園親衛隊とやり合わない為にもいつも通り少し早めに家から出る

これが僕の日常なのだが



「おはようございます、只野君?」


「なんでいるんだよ……」


「なんでだなんて酷いです…私はただ、幼馴染の貴方と一緒に学校に行きたいだけなのに…」


「…………。」


「はぁ~、そんな顔するなよ〜、学校に着いたらほとんど喋らないんだから今くらいいいだろ?」


「別にいいけど親衛隊が集まって来たら俺消えるからな、」


「お前……消えるのか?」


「もうそのネタ古いだろ…」



ニコニコと絵になる笑顔をこちらに向ける美少女

前園明は僕の隣をお淑やかな仕草で歩く

ただ歩いている、それだけで様になるのだから反則だ

近くを通りかかったサラリーマンや犬の散歩してるおっさんが振り返るのはもはや常識、彼女程の美少女はそう簡単にお目にかかれないだろうからその目蓋に刻み込んでおく必要がある

そんな現状が相当ご満悦なのか、前園明はニコニコと上機嫌のようだ


僕はそんな彼女からやや距離を開けて歩く

基本こうしておけば彼女の圧倒的存在感に霞んで認知されない、というより認知され彼女の知り合い認定されれば例外なく何アイツという視線が殺意に進化するのにそう時間がかからないのはもう調べがついている



「只野君も損な性格ですね、私とお友達だと喧伝すれば私の庇護下に入れるのにそれを拒むんですもの、もしかして自虐趣味があるんです?」


「ないよ、そんなの、庇護下ってあの陽キャ親衛隊だろ?あんなのと一緒にいたら精神がおかしくなる」


「ふふ、流石は只野君、それでこそですね」


「何がだよ…」


「いえいえ、流石は陰を極めし者、簡単に陽に染まらないその姿勢、素敵ですよ?」


「全然嬉しくない……」



ただでさえ前園さんは目立つ

彼女の存在は陰キャには刺激が強すぎるのだ

前園さんは…いや、アキラ君はそこの所をしっかりと理解した上で僕をからかっている

まったくいい性格だよ


僕等の学校は歩いて15〜30分程度の距離にある

電車やバスでの通学ではないのは楽だが距離的にこうして二人で並んで歩いてると誰かしらに目撃される

そこのリスクもあって僕は出来るだけ彼女とは別行動したいのだが、彼女も元々は陰キャ側の人間だ

毎日陽キャに囲まれ、キャラを作って生活していると疲れるらしく、こうして僕に定期的に絡みにくるのだ


しかしそれは彼女の理屈だ

僕は陰キャとしての平穏な生活を送りたい

しかし学校が近づくにつれ、容易にそんな思いはくじかれる事になる


学校に近づくということは生徒の数が増える事を意味する

すなわち前園さんの友人とのエンカウント率が上がるという事


後ろから走り寄ってきた女生徒は前園さんにハグするように後ろから抱きつき



「おはよーアキちゃん!」


「おはようございます、瑠衣さん」


「にしし、やりましたなアキちゃん、」


「えぇ、計画どおりです、」


(なんのこっちゃ……)



彼女は舞野瑠衣、僕と前園さんのクラスメイトで陽キャメンバーの一人、そして現状一番前園さんと仲の良い友達枠の女子生徒だ


見た目を簡素にまとめるなら髪の色は白と茶を混ぜた様な薄茶のゆるふわ髪質をツインテールにしている

あとおそらく身長は155センチ前後、低身長だが胸の大きさは前園さんと比較しても決して遜色なく、胸元の制服が内側から押し上げられていて想像力を掻き立てる

小さい体に不釣り合いな丸い膨らみを胸元に備えた彼女はパッと見前園さんより巨乳にみえる、

ギャルというよりはどちらかというとメスガキが該当するだろう、そんな女子だ

無論彼女も凄くモテる

男子からの告白件数は前園さんと拮抗していると男子の間で密かに噂されている



「只野君もおはよー」


「っ…、おっ、おはよう……」


「いやー、しかし良かったですなーアキちゃん、作戦は大成功だね!?」


「ええ、この時間に家を出てるのは解っていましたからね、お陰様でこうして只野君を捕まえる事が無事かないました」


「え…?」


「光栄に思いたまえよ?只野くん?アキちゃんは君と登校する為にこうして私に相談してきたのだからね?」


「相談……、舞野さんに?」


「そそ!」



相談なんてするメリットはない

そんな事しなくともアキラ君は僕の考えをある程度理解して先読みしてくる程度には付き合いも長いのだ

相談せずとも僕を捕まえる事など彼女には造作もない事の筈だ、

そうせず舞野さんに相談した理由…

ニタァっと舞野さんには見えない邪悪な笑みをこちらに見せている前園さん、というよりはアキラ君が何か企んでいるのは明白で朝から溜息が出る


ちなみにどうでもいい情報だが前世、アキラくん自身は俺は三次元に興味はない!二次元こそ我が故郷よ!とかほざいていたが露骨に舞野さんのまえではキョドり散らしていた

どう見ても好みのタイプであったのは間違い無い

そんな彼女と今はお友達と来たもんだ


僕を利用して仲を深めたかったとかそんなところだろう

まぁどうでもいいけどね




もしこの小説を読んで少しでも面白いと思はれたなら、ブックマークや、↓の★★★★★を押して応援してもらえると幸いです、作者の執筆モチベーションややる気の向上につながります、お願いします


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ