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僕の友達はTS時間逆行拗らせ隠れ陰キャ幼馴染系巨乳美少女JKの前園さん  作者: ムラタカ


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23/79

23話 前園明その2

誤字雑字報告毎回感謝です


昨日、康太から聞かされた話が頭にこびり付いて離れてくれない。

勉強も頭に入ってこない

何をしても上の空だ、そんな私を悩ませる最大の原因は勿論一つしかない


康太から昨日聞いた話、舞野さんから告白された、

康太は…ヤツはそういった


何だそれは…瑠衣ちゃんが康太に告白?

ありえないだろ?


舞野瑠衣は女になった前園明が現れなければその美貌に拮抗出来る者がいないほどの美少女だ

彼女程の美少女が康太みたいな目立たない人種に興味を持つなど本来ならあり得ない事だ


なら康太に告白した理由とは何か

嘘告白の可能性は勿論考えてた 

なんなら一番最初に頭に過ぎった可能性だ

瑠衣ちゃんがそんな事するわけないと口にしながら頭の中では真逆の事を考える


女になっても本質的な部分では自分は何も変わっていない、他人を疑い、信じず、疑心暗鬼

自分の中では拡大解釈にて大きくなった偉大な自分に酔いしれて悦に浸る


頭の中で作った理想の自分という殻に閉じこもって

他人を見下す、それがこの私、前園明の本質だ

この考え方…というより逃避行動は男だった前世に獲得した自己の防衛法で、卑しく惨めな自分を正当化する唯一の方法だった。

わかってる、そんなのは嘘っぱちだと


でもアイツはそんな私とずっと一緒にいてくれた



    「アキラ君は凄いね!」



男の虚勢を、見栄を、あいつは本物にしてくれた。

あいつに凄いと言われると本当に凄い奴になってやろうって気持ちになれた。

いい歳して厨二から抜け出せないダサい男の隣にアイツはいつも一緒にいてくれた


私が目を見張るレベルの美少女だからアイツは私のそばに一緒にいるんじゃない

そんなんだったら私はアイツを親友だなんて言わない、

痛い発言を繰り返す、口だけ達者な虚言男の戯言に意味を持たせてくれた

私の唯一の友達。


本来なら親友であるアイツに彼女が出来るならこれ程嬉しい事は無いはずだ

なのに私の心は不安…いや、不満か?……でいっぱいだったんだ


何故だろう、私は親友の幸せを望んでやれない程心の狭い奴だったのか

誰もが敬うビッグな人間になると私は過去、康太に何度か言った事がある

なのに現実はこんなにも矮小で俗人じみた考えだ


嫌になる、器量が小さいとは正にこの事だろう




「どしたん?前園さん、気分悪いの?」


「一人が不安ならさ俺等、保健室に連れて行こうか?」


「しんどい時は助け合いだろ?もっと俺の事たよってよ?ね?」



ノイズがうるさい、

私が一人で机に突っ伏してると男達が言い寄ってくる

こいつ等は同じクラスに在席するイケメン男子達だ

なにかにかけて私を個室に連れ込もうとする

気分が悪かったら保健室というのがもう駄目だ

被害妄想かもしれないが嫌な予感しかしない


さっきから露骨に太ももや胸に目が行き過ぎてる

これで自重しているつもりならある意味大したものだと感心する。



「ごめんなさい、今考え事をしていて…体調はすこぶる健康なので大丈夫ですよ?」


「そっか、それはよかった!」


「もしよかったら相談してよ?俺で役に立つなら聞くよ?」


「そうそう、俺達友達だろ?」



友達の大安売りは辞めて頂きたい

ただでさえお前らが言うと嘘くさいのだから…

前園明としては絶対に口に出せない愚痴を頭の中だけでぼやき明は彼等の相手をする事にする。



「そうですねぇ、康太の事でなやんでるんですよ、」


「あぁ、彼氏君の悩み?」


「何?何?教えてよ?俺達きっと役に立つよ?」


「そそ、男の事は同じ男にしかわからない事とかあるしさ!なんでもどーんといってよ!」



元男の身としては男の事で男に相談する事など無いのだがこいつ等の目的は私の相談にのりたいのではなく相談を口実に私の好感度稼ぎをしたいだけなのだ

あわよくば私の弱みでも握りたいのかもしれない。


全く、エロ漫画に出てきそうな奴等だ



「そうですねー、ちょっと皆さんに話すのは恥ずかしいのですが

康太が私の作った手料理を美味しそうに食べてくれて嬉しすぎて気持ちを抑えるのに苦労してるんです、彼のあの顔は反則なんです、

男の子の癖にかわいいって思っちゃうんです

反則ですよね

いえ、私もわかってはいるんですよ?

男の子っていうのはかわいいよりかっこいいと言われたほうが嬉しいんだろうなって

でも仕方ないじゃないですか!

かわいい康太が悪いんです! 

皆さんも康太とはお友達ですよね?

だったら私の気持ちも理解いただけると思いますし、相談にも乗って頂けると言ってましたし、どうすればあのかわいい康太の前で取り乱さず冷静にいれますか?ほら私って冷静でお淑やかってイメージを持たれているらしいじゃないですか?

ほんとはそんな事全然ないのに

でも康太の前で、そう言うイメージを壊して幻滅されたく無いですし

私、どうしたらいいか」



伏し目がちに男共を見上げ愛らしさをイメージする、

目元を充血させるのも忘れない、

話してる最中に目に力を為て充血させる

私が長年かけて組み上げた前園さんアイを食らうがいい陽キャ男子ども!



「え……と、いいんじゃないかな……うん、とってもいいと思うよ?うんうん……」


「へっ…へぇー……いっ…いいな、前園さんの手料理!俺等も食べてみたいな!そうだ!今度俺にも前園さんの手料理ご馳走してよ、ね?」



爽やかイケメン風の陽キャが片目をつむりウインクしながらそんな事を言ってくる

かっこいいと思ってやってるんだろうな

腹立たしいだけなのだが。



「ごめんなさい、私手料理は親と彼氏以外には作らない主義なんです、それに私の手料理なんてそんな褒められたモノではありませんし、」


「そんな〜、前園さんの手料理ならきっと凄い美味しいと思うよ?大したことないなんて絶対にないよ!自信持って!ね?前園さん!」


「ふふ、有難う御座います」


「なんならさ、今日の放課後とかどう?俺達が彼氏君ともっと親密になる方法とか色々教えてあげるよ?」


「っ!!そうそう!俺達前園さんの恋の応援がしたいんだよね?一緒に彼氏君の事驚かしてあげよう!ね?」



にやにやとした薄ら笑いが隠せていない

個室に連れ込んでレイプマガイの事でも企んでるのだろうか?

エロ漫画の読み過ぎだろコイツ等。



「えーと、今日も家庭教師が来ますから…」


「そんなサボっちゃいなよ?たまには遊ばないと美容に悪いよ?ね!」


「あはは…えーと、」


「ねね?俺達と一緒に……」


「アキちゃんちょっといい?」



陽キャどものなりふり構わないと言った勢いに流石の明も普通に引き気味で絶句する

正念場だと言わんばかりの陽キャ男子達の言葉に被せるようにそこに現れたのは舞野瑠衣だった。



「ごめんね?皆、アキちゃん借りるね?」


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