21話 気になる清楚系幼馴染美少女
土日、休みの日だ。
日曜日を心から謳歌出来る人は幸せだ、だって日曜が終わってしまえば次にやって来るのは月曜日、学校に行かなければならないから…
日曜の次の日は月曜日、ある意味で最も期待がもてる曜日は休みの前日である金ではないかと僕は思う
勿論、異論は認める
月曜を心待ちにしてる人もいるかも知れないしね
休日に何処かに出かける、そんな陽キャな考え方は僕にもそしてアキラ君にも無い。
彼女は今日も僕の家で下着のままダラダラとスライムの様にとろけている
学校のマドンナ、高嶺の花、そう呼ばれている清楚系美少女がオフの日はこんなんだと知れば多少なりとも幻滅は避けられないだろう事は想像に難しくない
しかし、僕は改めて彼女の追っかけ
前園親衛隊の皆さんが厄介であると実感させられた
まさか彼女と僕のカップリングを肯定する様な人達が現れるとは思わなかった
この派閥は主に女生徒が多いらしく舞野さんが情報を持っていたのも女の友人達から聞いたとの事だ
最も僕の学校生活が安寧を取り戻したのも前園さんの彼女ムーブ以外でこの僕と前園さんのカプ厨女子達のおかげなのは正直無視出来ない事実なのである
未だに僕を恨んでる前園さんを彼女にしたい人達、通称前園ガチ勢は僕に恨みや憎悪を持って絡んでくる
そんな彼等の行く手を阻むのがカプ厨女子達だ
彼女等のお陰で一応は平和な学校生活をおくれている
元々あった前園親衛隊は今やこと前園ガチ勢とカプ厨女子勢の抗争が主となりそれ以外は基本的におとなしい
もうなんでも良い、平和だったら
そんな感じで僕はダラダラとソシャゲの周回を熟していたのだが不意にアキラ君は僕に質問を投げかけてくる
「そういやこの前瑠衣ちゃんお前のこと下の名前で呼んでたよな?なんで?」
「え?………さぁ…?」
「なんだよ今の間は?なんか心当たりあるんじゃねーのか?」
「え?、…えーと、わかんないなぁ…」
「言っとくけど、瑠衣ちゃんは高嶺の花だぞ?お前みたいな陰キャには遠すぎる、諦めるんだな」
「別に何もいってないでしょ…」
「で、結局なんで瑠衣ちゃんお前にあんな懐いてんの?昨日も追っ払っても付いてくるし、屋上にまで……」
「…、この前…告白?みたいなのされたんだよ」
「ふーん、……、ここここ告白!!?」
「ニワトリかな?」
「アホか!ふざけてる場合か!?告白ってお前、いつされた……ははーん、ドッキリだな?お前も粋な事するようになったじゃねーか、でも私にそんなみえみえの嘘ついてどー…」
「本当だよ。」
「ーすんだって話なわけ…よ…、………嘘ん…嘘だよな?お前が……瑠衣ちゃんから告白……ありえないだろ…どーなってんだ……?」
「昨日も彼女、言ってたけど僕のマイナス思考な所がお気にめしたようだよ?」
「いやいや、マイナス思考な男とか普通アウトだろ、でどうしたんだよ?お前は」
「どうもこうもないだろ、普通に断ったよ」
「断わった!!?……そうか…そうか……」
舞野さんが僕に告白してくるに至った彼女の動機、理由においては伏せておこう、アキラ君とはいえ彼女の個人的な趣味趣向をペラペラ話していい道理はないし
何より僕が話したくない
ただ彼女が僕に対して何らかの行動をとって来るのは昨日で解った。
「しかしあの瑠衣ちゃんがなぁ…人の趣向とはわからんものだ…」
「だね、僕も告白された時はコレが噂の嘘告かって思ったしね、」
「いや、実際嘘告の可能性のが高くね?…瑠衣ちゃんがそんな事するとは思えないけどよ…」
「彼女本人がコレは嘘告とかじゃないって言ってたよ、まぁ本心から僕の事を好きになったのかは怪しいもんだけどね」
「どういう事だよ、それ?」
「多分、誰でも良かったんだと思う…たまたま僕が彼女のかけて欲しかった言葉を言った、それだけなんだと思う…」
「………、何じゃそりゃ……、はぁ…女の心はやっぱ難しいなぁ〜」
「今はアキラ君も女じゃん」
「女になっても女の考えなんてわかんねーよ」
僕のベッドの上で下着姿のままぐるぐると寝返りを打ち、自身の体臭をベッドに染こませ付けていくアキラ君、寝る時に前園さんの匂いがほのかに残っていてギンギンに目がさえるので辞めてもらいたいがいいぞ!もっとヤレと思う自分も確かにいて自分自身の変態じみた思考に辟易する
「暇だなぁ…康太ー、なんか楽しい事ない?」
「ないよ、そんなモン」
「ふーん、なぁ康太、お前、なんで瑠衣ちゃんの告白断ったんだよ、」
「まだその話続けるの?」
「だって気になるじゃん、私と1、2を争う人気のある美少女だぞ、私が男のままだったなら……付き合いたいわ」
「……、アキラ君は僕の好み知ってるでしょ?」
「まぁな!私みたいな綺麗な黒髪ロングの巨乳清楚美少女だろ?知ってる知ってる!」
「だったらわかるでしょ?」
「いやぁ、でも告白して来たんならとりま付き合ってみたりしないの?舞野瑠衣だぞ?勿体無いだろ?」
「アキラ君さ?僕に何が聞きたいの?大体、今僕の彼女はアキラ君だろ…前園さんなんだよ?OKしたら二股で僕世間的に今度こそ殺されるよ」
「そっか、ソレもそうだな…そうだよな!」
何故か嬉しそうにはにかみ僕の愛用としてる枕を抱え込んで両手両足でホールドする
僕の枕は彼女の体にコレでもかと密着している
本当にやめてもらいたい
そんな事されたら…
色々な意味で。
その枕で安眠出来なくなるから。
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