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とらわれお姫さまのゆるふわ日記  作者: 猫の玉三郎


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36 お城の冬支度

 なんだかお城のみなさんが忙しそうと思っていたら、遠い北の魔境からフユ将軍という方がいらっしゃるそうです。


 フユ将軍はとてつもない冷気をまとった方で、近くにいらっしゃると空に雪がチラつき凍てついた風が吹き込んでくるのだとか。なので将軍の到着に備えて魔王さまのお城は支度の真っ最中です。


 自前の毛がない侍従や侍女たちはモコモコの冬服へ様変わり。わたしもキルト生地の上着やひざ掛けをいただきました。とてもフワフワしていて温かいんですよ。


 ユニちゃんにも同じデザインでマントを作ってくれて、それがとっても可愛いんです。ユニちゃんはなにを着ても似合ってしまいますね。


「フユ将軍が到着されたらこの辺りは雪景色に様変わりするのです。純白の魔王城もステキですよ。姫さまにもぜひご覧いただきたいですわ」


 パピリスにつづき、フロスもうっとりとした様子です。


「真っ白な雪が本当に美しいんですよ。しかもとっても寒いでしょう? はしたないですけれど私、寒いと言って夫にぴたりとくっつくのです。空気はツンと冷たいのに心はあたたかくて……ふふ、待ち遠しいですわ」


 仲を深めるチャンスですから姫さまもぜひ、とも言われました。けれど魔王さまにぴたりとくっつくのはなかなか難易度が高そうです。まずは交換日記で雪はお好きか聞いて、差し支えがなければ中庭のお散歩に誘えたらと思います。


 それから二人に教わりながら毛糸で編みものをして過ごしました。一応、手袋のつもりです。編み目が行方不明になったり穴があいたりと不恰好ですが、毛糸をコツコツと編んでいく作業は性に合っているらしく、すごく楽しいです。




 追記

 魔王さまは雪もお好きだそうで、一緒に景色を見て回ろうとのお誘いをいただきました。とってもうれしいです。

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