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とらわれお姫さまのゆるふわ日記  作者: 猫の玉三郎


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34 勇者さんからのお手紙

 なんと勇者さんからお手紙がきました。


 連れ去ったことに対する謝罪や別れたあとのことが書かれてあり、やはりマメな方だと感心しました。もうお会いすることはないかもしれないと覚悟していたのでうれしかったです。


 勇者さん、妹さんと一緒に旅にでているそうです。

 魔王さまの国をあちこち見て回ったことが思いのほか興味深く、知らない土地の知らない文化を見ることがとても楽しみなのだとか。妹さんが一緒に行くとうるさいので連れていくことにしたと書いてありました。


 手紙と一緒に送られたのが勇者さんの郷の名物であるトウモロコシでした。ぎっしりと実の詰まったつやつやのトウモロコシでとてもおいしそう。木箱には『ハジメノ村のトウモロコシ』と焼き印が押してありました。


 パピリスとフロスはなぜだかくやしそうにハンカチを噛んでおりました。聞くと「勇者のくせに気の利いたことを」ということです。事情が事情なので城の人たちは勇者さんに少しばかり厳しいのですが、勇者さんにはこれからの旅をめいいっぱい楽しんでほしいと思います。


 あとでユニちゃんにもトウモロコシを届けにいくつもりです。ユニちゃん、お野菜は好きかしら。……と思ったらさっそく遊びに来てくれたので、小さくカットして蒸してもらったトウモロコシをユニちゃんと一緒にいただきました。とても甘くておいしいんです。勇者さん、ありがとうございました。




 明日はセイレーンの歌い手グループがお城で歌と踊りを披露してくれるそうです。お城の中にもファンが多いらしく、護衛のアムトもとても楽しみにしていました。明日のために、仲間といっしょにショーを盛り上げるためのダンスと掛け声を練習していたそうです。盛り上げるためのダンスというのがいまいち想像できませんが、アムトが嬉しそうに話すのでわたしもつられて笑顔になってしまいました。


 いったいどんな方たちなのでしょう。

 今からとても楽しみです。

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