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第86話 唯一竜タカドラ。

「タカドラ、連れて来たぞ」

そう言って神殿の中に入ったヘルタヴォーグが巨大な鱗の存在、タカドラに話しかけると「見ていた」とタカドラは返事をした。

そのままタカドラはジルツァークを見る。


「久しいなジルツァーク。何故顔を出さない?」

「用事ないし」

タカドラはジルツァークに話しかけるがジルツァークはそっぽを向きながら用がないと言う。



「まったく…。まあ良い。今はエクサイトの事だ。勇者達よ、よく来た」


「ああ、貴方がタカドラ、この世界唯一のドラゴン」

「そうだ。この街に来てからのお前達を全て追っていた。ジェイド、セレスト、ミリオン…」

3人がタカドラの顔を見ながら会釈をする。


「先程、ヘルタヴォーグが言った通り、ジルツァークに頼り切った戦いのお前達は死ぬ」

「何それ!」

ジルツァークが前に出るとタカドラに食って掛かる。


「ジルツァークは黙っていてくれないか?

私は神通力に目覚め始めた。

そして自身が神なら勇者達をどの様にして倒すかを思案した。

そして1つの攻撃方法に行き着いた。

この力をモビトゥーイが使わないとは限らない。

そしてその時にジルツァークの言う干渉値が大きくジルツァークに渡ったとしても状況をひっくり返す事は不可能だ」

タカドラが目を瞑りながら悲しそうに言う。


「何?そんな事が…」

「可能だ。ヘルケヴィーオよ。3人と模擬戦を頼めないか?攻撃は全て寸止めになる様に神通力を使う」


「構いません」

「勇者達よ。ヘルケヴィーオを亜人の将軍と思って襲い掛かるのだ」


「ジル?」

ジェイドがいいのか?と言う意味でジルツァークの顔を見る。


「やっちゃってよ!私のジェイド達が負けるわけないって認めさせようよ!」

「わかった。行くぞ、セレスト、ミリオン」

その声で3人が戦闘体制になる。


「一つ、ルール決めだ。

ミリオンは大魔法の使用は禁ずる。あくまで模擬戦。だが宝珠は使うと良い」


「はい」

ミリオンが頷いた所でやり取りを見ていたヘルタヴォーグが「始め!」と言う。

その声で模擬戦が始まる。



「先手は譲ろう」

鞭をしならせて「パンッ」と言う音を出しながらヘルケヴィーオが自信満々の顔で言う。


「よし、そうさせて貰おう。セレストは真空剣だ!ミリオンは間を埋める様にアイスランスだ!」

「「了解!」」


2人はジェイドの声で前に出るとセレストがヘルケヴィーオに向かって真空剣を放つ。

その隙を埋める様にミリオンがアイスランスを放つ。


ヘルケヴィーオは真空剣を見て鞭を振るい飛んできた刃を打ち落とすとそのまま返す鞭でアイスランスも防いでしまう。


「反撃行くぞ?」

ヘルケヴィーオが高速で鞭を振ると「パン」と言う音の直後にはセレストの眼前に鞭が現れていた。


「甘い」

だがジェイドが対応をしていて鞭を喰らいながら棍棒でそのまま鞭を絡めとる。


「よく対応した」

「ヘルケの戦いはこの前の戦闘を見ていたからな」

ジェイドがニヤッと笑ってヘルケヴィーオも楽しそうに笑う。


だがタカドラは違っていた。

「ふむ。やはりお前達は死ぬ。ヘルケヴィーオよもう一度こやつらに先手を譲るのだ」


ヘルケヴィーオにもう一度戦うように指示を出した。

「わかりました」


そう言ってまた構えるヘルケヴィーオ。

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