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第7話 支配の玉。

「ほら、鍵だ」

ジェイドはそう言ってセレストに「奴隷の首輪」の鍵を渡した。

突然鍵を渡されたセレストは驚いた顔で「……あ……ありがとう」と言う。


「なんだ?鍵を渡さないと思ったのか?

あの時は緊急事態だからそうしたまでだ」

ジェイドの言葉を聞きながらセレストは首輪の鍵穴に鍵を差し込む。


「緊急事態なら「支配の玉」で言う事を聞かせる事も出来たのよね?」

ミリオンがジェイドを見る。


「なんだ、ジルに聞いたのか?」

そう言うとボロボロの服の胸元から小さな玉を出す。


「それ…」

「ああ獄長の部屋から取っておいた。

まあ効果は絶大だからな。

お前達があれ以上拒んでいたら使っていただろう。

効果が知りたいか?[ミリオン、服を脱げ]」

ジェイドの言葉を聞いたミリオンは「え?」と言って驚きながら手は服のボタンに伸びていきボタンを一つずつ外していく。


「え?何でやだ!?」


王女が無闇に肌を晒す事は有り得ない。

ミリオンは必死に首を振るが手は止まらない。


「やめて!見ないで!!」

ミリオンは顔を真っ赤にして涙を流して嫌がる。


「[ミリオン、やめろ]」

ジェイドの声でミリオンの手は止まる。


「絶大だろ?」

ジェイドが意地悪く笑いながらミリオンを見る。

ミリオンは「はぁはぁ」と肩で息をしながらへたり込んでいた。


「ほら、とりあえずセレストは見惚れていないで鍵を外したんだったらミリオンの首輪も外せ。そして俺に首輪と鍵を返せ」

「え?使うのかい?」

セレストが目を丸くしてジェイドを見る。


「なんだ?また言うこと聞かなかったら使われると思ったのか?使い道を決めてあってな」

ジェイドが笑いながら首輪を回収する。

その笑顔がとても怖かったのだが2人は何も言えなかった。


「この先の事は話しながらブルアを目指すか…、その前に…ミリオン、勇者の魔法であるポイズン・ウォールは使えるか?」

ジェイドがミリオンの顔を見て質問をする。


「え…?ええ…」

ミリオンはアトミック・ショックウェイブを知っていただけではなくポイズン・ウォールまで知られていた事に驚く。


「穴は塞げるか?」

「え!?穴を塞ぐほどの大きさの壁は無理よ!」

慌ててミリオンが否定をする。


「やはりか…この先の行き先が決まった。

先にブルアだな。

次がグリア、そして最後がレドアだな」

ジェイドはそう言って歩き始めた。


何故その順番なのかがわからないセレストとミリオンがジェイドの後を着いて歩く。


「ジェイド!」

「なんだよセレスト?」


「一つ訂正しておきたい!」

「訂正?」


「僕はミリオンの服を脱ぐところを見惚れてなんていない!」

そう言うセレストの顔は真っ赤でその話を蒸し返されたミリオンも真っ赤だ。


「はぁ……お坊ちゃんとお嬢ちゃんだな…、了解だ。それでいいから、これから亜人達を根絶やしにするまでよろしく頼む」


そう言われてセレストはスッキリとした顔で歩き出し、ミリオンは先ほどの痴態を思い出して真っ赤になりながら2人後ろを着いて行く。


「あのさ~、いいの?」

突然ジルツァークがセレストに向かって話し出す。


「ジル?」

「ジルツァーク様?」


「セレストってブルアを目指しているんだよね?」

「あ!?ジェイドの後を着いてきたら全然違う方角に進んでしまったじゃないか!」


「え?俺?」

「ジェイド、道を知らないなら前を歩かないでくれ」


「あー…、了解だ。それは済まなかった」

ジェイドが大人しく従ってセレストの後を着いて歩く。


ミリオンは未だに顔を赤くして胸元を抑えながらその後ろを歩いていた。

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