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第5話 アトミック・ショックウェイブ。

今、ミリオンは階下の出口を目指している。

おそらくセレストが外で敵を倒しているからだろう。

今の所、会敵は無い。


出口から飛び出ずに、そっと外を伺うとセレストが戦っているのが見えた。


剣の勇者セレスト。

古の勇者の剣技を使いこなすブルアの勇者。


「鉄破剣!」

そう言って突きを放つと盾を構えている鎧を着た人間は簡単に鎧を貫かれて倒される。


「数が多い…、真空乱撃!」

そう言って全方向無差別に素振りのように剣を振るい真空波を飛ばし始める。


真空波は無制限に何処までも飛ぶ事はかなわないが周りを囲っていた亜人共はなす術なく斬り刻まれていく。


古の勇者は1人で剣を使い魔法を使い、そして不死の肉体を持っていた。

ミリオンは自分の手とセレストを見てそんな事を思っていた。



建物の反対側。

ジェイドが受け持つと言っていた方が騒がしくなる。


おそらくジェイドが戦い始めたのだろう。

不死の彼は問題はないと言っていた。

だが勇者の大魔法「アトミック・ショックウェイブ」の直撃は大丈夫なのだろうか?


ミリオンは発動前にジルツァークに聞こうと思っていた。



セレストの周りの敵が減ったところで合流をする。

「セレスト!」

「良いタイミングだね。さあ街から離れよう」

2人は走って郊外まで行く。


その間、ミリオンが横をふわふわと浮いている女神ジルツァークに質問をする。


「ジルツァーク様!彼は…ジェイドはアトミック・ショックウェイブに巻き込まれても無事なのですか?同じ勇者の攻撃、いくら体の勇者で不死身とは言え、もしや…」

「大丈夫だよ。ジェイドは死なないよ。

あ、発動はいつでも良いけどジェイドが楽しんでいるから2人が息を整えてからで良いと思うよ」

ジルツァークがコケティッシュな笑顔で愛らしく言う。



「…ジルツァーク様?」

「何〜?」

ふわふわと浮かぶジルツァークがミリオンの言葉に反応をする。


「あの…、…防人の街は確かに亜人達に占拠されましたが人間達も居て…、人間達はジルツァーク様がお創りになった命なのでは…」

「悲しいよね~」


ジルツァークが泣きそうな顔を見せる。


「それではやはりこの作戦は…」

「でもジェイドの言う事は間違っていないよ。

ここで逃げ出して亜人を見逃したらレドアやブルアの国や街、お城なんかはグリアみたいになっちゃう。

だから私は平和の為に仕方のない事だと思うよ。

平和になったらさ、セレストやミリオンが沢山子供を作ってこの世界…エクサイトを人で埋め尽くして幸せにして」


ジルツァークはそう言ってはにかむ。

ミリオンはジェイドの言葉とジルツァークの笑顔でやる気になる。



「わかりました。行きます…」

そう言ってミリオンが目を瞑って集中を始める。


あっという間にミリオンが目を開けると「アトミック・ショックウェイブ!!」と唱える。

その声で風が止んだ気がした。


大気が震えて街の中心、その上空が一瞬眩しく光ると中心に残った光が徐々に広がる。


大気の震えが広がると衝撃波が生まれて中心から街が破壊されていく。

そして光が当たった場所から街が蒸発していく。


それは一瞬の出来事でミリオンが唱えてから一瞬で防人の街は跡形もなく消え去った。



「終わりました…」

「お疲れ様!4年間の訓練が活きたね。まだ魔法に余裕も感じるよ」


「はい」

ミリオンが顔を伏せて考え込む。


ジルツァークはセレストの方を向くとセレストにも労いの言葉をかける。

「セレスト、貴方もお疲れ様!ジェイドが戻ったらブルアに行きましょうね」

「はい。ジルツァーク様。彼は…ジェイドは無事ですか?」


「うん。衝撃波で少し離れたところに吹き飛ばされたけど大丈夫だよ。今はこっちに歩いてきてるよ。近くに来たら私が呼んでくるよ」

その言葉で作戦が成功した事がわかって2人は安堵した。

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