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第五話  世界について

 まだ固まっていない部分もありますが、解説パートです。

「じゃあ、説明するわ。」

 そう言うと、アイラはこの世界についての説明を始めた。



 この世界は、<ハーベスト>と呼ばれている。

 ハーベストには大小様々な国家がひしめいている。

 大きく分けると 列強国 準列強国 大国 中小国 に分けられる。

 アイラとアイナは、<スマレースト大陸に>存在する<ビンルギー公国>出身である。

 この世界には、ギルドと呼ばれる傭兵稼業から配達業務まであらゆる仕事を斡旋する機関を各国が設立しており、アイラとアイナもそこに所属している。

 そのギルドからの依頼で商船の護衛をしていたが、途中で嵐に巻き込まれて遭難してしまったとの事である。

 スマレースト大陸には、ビンルギー公国 ハーレンス王国 ジンマニー王国 サイズ共和国 が存在する。

 ジンマニー王国とハーレンス王国は大国であり、対立関係にある。

 ビンルギー公国とサイズ共和国は中小国であり、ビンルギー公国がハーレンス王国と同盟関係なのに対し、サイズ共和国は中立を保っている。


 スマレースト大陸の南西には、<インシエント大陸>が存在する。

 そこには、準列強国である<クローネル帝国>が存在する。

 クローネル帝国は大陸統一を掲げて周辺国との戦争を繰り返しているが、他大陸とは積極的な貿易を行っており、スマレースト大陸もその恩恵を受けている。


 インシエント大陸の西には、<セイルモン諸島>と呼ばれる規模の大きい諸島があり、周辺大陸の中間地点に位置している事から、重要な貿易拠点として機能している。


 セイルモン諸島から北へ行くと、<セイキュリー大陸>が存在する。

 この大陸は巨大な宗教勢力が支配しており、最近は周辺大陸への布教も行っている様である。

 セイキュリー大陸には、列強国である<神聖ジェイスティス教皇国>、準列強国である<シーペン帝国>が存在する。

 神聖ジェイスティス教皇国自体は小国だが、宗教の総本山と言う特殊な事情が列強国として認知された理由である。


 更に西へ行けば様々な大陸や国家があるが、アイラは列強国しか知らなかった。


 アルーシ連邦

 技術的には列強国の中で最も遅れていると言われる国である。

 では何故列強国と認識されているかと言えば、答えはその物量にある。

 人口は一億を軽く超え、兵力は五百万を超える。


 センテル帝国

 世界最強の呼び声高い国である。

 広大な国土と多くの人口を抱え、最も進んだ技術を持つとされる。

 列強国と準列強国を集めて行われる<世界会議>を主宰しており、地理的にも国力的にも世界の中心と呼ばれている。


 モアガル帝国

 騎馬の扱いに最も長けている国である。

 騎兵については、センテル帝国でさえ指導を求めていると言われている。

 言うまでも無く、機動戦を得意としている。


 ドレイグ王国

 竜人族のみで構成されている国家である。

 三つあるとされる竜人の部族の内、最も強力な赤竜族が暮らしている。

 プライドが馬鹿高いと言われている為、積極的に関わろうとする者はいない。

 鎖国政策を敷いており、世界会議にも出席していない。



「あたしが知ってるのはこんなトコね。」

(思ったよりも色々聞けたが・・・)

 東郷は、まだ気になっている事があった。

「なぁ、もう少し聞きたい事があるんだが。」

「まだあるの?でも、答えられるか分からないわよ?」

「いや、二人の格好についてなんだ。ギルドに所属してるって言ってたけど、二人の役職は何なんだ?見た感じ、盗賊と魔法使いって感じだけど・・・」

「ハアッ!?」

「うおっ!」

 突然大声を上げられ、東郷は身を竦ませた。

「あたしが盗賊なんて真似するワケ無いじゃない!」

「そ、そうか。悪かった悪かった。」

 慌てて謝罪する東郷。

「それに魔法使いって・・・」

「え?」

「魔法なんてこの世界には存在しないわよ?」

(どう言う事だ?)

 東郷は、‘自称‘神の証言との矛盾に困惑する。

「・・・あんた、もしかして魔術と勘違いしてない?」

「魔術?」

「この世界で使われている力は、魔術と呼ばれるものです。」

 此処で初めてアイナが口を開いた。

「そ、魔術よ。魔術についてはアイナに解説して貰った方がいいわね。この娘、魔術師だから。」

「そうなのか。それじゃぁ頼めるか?」

 アイナは頷いた。

(いいな)

 小動物の様なアイナの仕草に、少し惹かれた東郷であった。



 国名や大陸名を考えるのって結構難しいな。

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