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第五十一話  神聖ジェイスティス教皇国

 今更ですが、評価ポイントが500を突破しました。

 これ程の評価を頂き、感謝感激です。

 セイキュリー大陸には、古くからハレル教と呼ばれる宗教が存在している。

 ハーベストには、人間族 エルフ族 ドワーフ族 妖人族 獣人族 竜人族 が存在する。

 ハレル教は、人間族こそがこの世界の支配者であると主張している宗教である。

 その根拠は、神話にある。

 ハルーラは、ハーベストを管理する存在としてメイジャーを創った。

 そのメイジャーは人の祖先とされており、全ての種族の元と言われているが、ハレル教では「メイジャーは人間族の祖先であり、それ以外の種族はメイジャーを真似てメイジャー以外の生物が勝手に進化した存在である。」と主張している。

 メイジャーは、神話でハーベストを管理する存在となっている。

 その為、「メイジャーの子孫である人間族はこの世界の全てを管理する存在であり、それに逆らって勝手に人間族に匹敵する知能を得たそれ以外の種族は卑しい存在」として、<亜人族>と呼称している。

 ハレル教は元となった神話を根拠に、「亜人族は人間に管理されるか、さもなくば滅亡すべし!」との主張を続けている。

 しかし、その様な考えに付き合う物好きはおらず、結果的に亜人族の討滅が目的の一つと化している。

 此処まで過激となった背景には、世間の神話に対する懐疑的な視線がある。

 元々、ハルーラを全能の神として崇める事から始まったハレル教であるが、文明が発達する毎にかつて世界中で当たり前に存在していた信心深さは失われて行った。

 地方では自然崇拝等が根強く残っていたが、ハレル教は例に盛れず徐々に求心力を失って行った。

 信心深い者達は、この現状を憂い熱心な布教を続けたが、次第に煙たがられる様になり余計に求心力を失って行ってしまう。

 邪魔者扱いされた信者達は、次第に暴走を始めた。

 最後まで残った信者が人間族であった事を理由に上記の主張を始め、身を守る為にと自分達を邪魔者扱いした者達へ危害を加え始めた。

 先鋭化を始めたハレル教であるが、この様な事をすれば排除する動きが出て来るのは当然である。

 ところが、ハレル教の元にも多くの人々が集まった。

 セイキュリー大陸も、インシエント大陸やイウリシア大陸と同じく戦乱が絶えなかった。

 更に悪い事に、セイキュリー大陸は北の寒冷な地域にあり、痩せた土地が多く食料生産に問題を抱えている。

 広い土地でカバーしようにも、イウリシア大陸より狭い上に山岳地帯が多い。

 その状況で困窮した人々が、一縷の望みを託して集まり出したのである。

 そして集まった貧民達は、現状から脱出する為に反対派に襲い掛かっては様々な物資を略奪して糊口を凌いだ。

 その様な事を繰り返す内に物資に余裕が出来た事で、新たにやって来た者達に施しを与える程となった。

 この一連のやり取りが大陸中に伝わると、ハレル教へ鞍替えする者が各地から殺到し、富裕層を中心に襲撃を繰り返す様になった。

 中には、現状を変えない支配者に不満を持っていた民衆が国を滅ぼす例もあった程である。

 ハレル教は民衆からの確固たる支持を集め、その中心地として遂に神聖ジェイスティス教皇国が建国された。

 組織としての体裁を整えたハレル教は、自身の教義に基づき<聖戦>と称して亜人族と反対派の討滅を開始した。

 信者達によって組織された軍は<聖教軍>と呼ばれ、各地で凄まじい殺戮を展開し始めた。

 国によっては、この行為に触発されて不満を溜め込んでいた民衆が爆発した例もある。

 その様な国家は、王族が根絶やしにされた上で改宗した者達により、新たなハレル教国家として味方に付いた。

 この様にして、徐々に勢力圏を広げて行ったハレル教であるが、これ程派手に動けば反動も凄まじいものとなる。

 ハレル教を支持する民衆が多数いる一方で、ハレル教を危険視する民衆も大勢いたのである。

 特に、目の敵にされている人間族以外の種族の敵対心は、恐ろしく高くなっていた。

 斯くして、セイキュリー大陸はハレル教圏とそれ以外の二つに分かれる事となった。

 だが、流れはハレル教圏にあった。

 不満を爆発させる民衆に屈し、ハレル教へ鞍替えする国家が後を絶たなかったのである。

 そして、遂にセイキュリー大陸一の準列強国である<シーペン帝国>が、ハレル教圏へ加入した。

 これにより、大陸のパワーバランスは一気に崩壊する事となった。

 ハレル教と敵対する勢力は圧倒的劣勢となり、次々と征服されて行った

 聖教軍による虐殺や略奪が加速度的に凄惨さを増して行き、征服された国々は継続した搾取を受けながら言いなりとなるしか無くなったのである。

 生き残った国々も、大軍の進撃を受けにくい山岳地帯や森林地帯で細々と生き永らえて行く以外の選択肢が無くなった。

 しかし、未だにハレル教の支配を受け入れない国家は存在しており、頑強に抵抗を続けている。

 とは言え、事実上セイキュリー大陸はハレル教圏となり、大陸をほぼ一つ纏め上げる立場となった神聖ジェイスティス教皇国は、列強国と認識された。

 そんな中、セイキュリー大陸でも古代遺跡が発見された。

 それまでのセイキュリー大陸は、シーペン帝国を含めて全ての国家が中世レベルの技術しか持っておらず、列強と呼ぶには少々貧弱と言わざるを得なかった。

 そして、この古代遺跡の発見を歴代の教皇達は大いに利用した。

 「この古代遺跡は、かつて栄華を誇ったメイジャーの遺産であり、ハルーラ様からの贈り物である!」と主張し出したのである。

 古代遺跡から齎される技術は、大陸の技術レベルを一段上へ押し上げた。

 しかし、此処から大きな確執も生まれ始めた。

 遺跡から得られる技術は、全てハレル教の中枢である教皇庁が管理する事となった。

 そして、ハレル教への貢献度に応じる形で各国へ管理している技術を供出して行ったのである。

 だが、当然ながら国毎に供出される技術に差が出る事となった。

 この扱いの差は、不満となって徐々に溜まり始めている。

 この不満は、優遇されている各国に対する嫉妬となって諸国に蔓延しており、一歩間違えばハレル教によって保たれている結束に楔を打ち込みかねない事態となっている。

 しかしながら、その危険性に誰一人気付いていないのが現状である。

 その様な問題がありながらも、この技術発達によって本格的な外海への布教が可能となり、積極的な外洋進出が開始された。

 彼等の本来の目的は、世界中で薄れつつある信仰心を取り戻す事である。

 しかし、結果は散々であった。

 セイキュリー大陸での所業が、広く知れ渡っていたからである。

 「皆で寄り添いあって仲よくしましょう。」「人の物を奪ってはいけません。」「喧嘩では無く、話し合いで解決しなさい。」「人の領域を犯してはいけません。」

 全てハレル教の教えであるが、言っている事と正反対の行為をして勢力を広げて来たのである。

 真に受ける者など殆どいない。

 セイルモン諸島は、情報伝達に問題があった事から半分は上手く行った。

 この事実は、それまでの布教の失敗を補う成果として大々的に宣伝され、信者達に勇気を与えた。

 とは言うものの、根本的な問題解決には程遠く、教皇庁は頭を抱えていた。

 そこへ降って沸いたのが、トライヌスの改宗の申し出である。

 これが実現すれば、行き詰まっている布教活動の突破口となると同時に、インシエント大陸への足掛かりを得る事となる。

 その筈が、現実は絵に描いた餅で終わった。

 その原因が、暁帝国である。

 大陸戦争を経てインシエント大陸は暁勢力圏となり、クローネル帝国は露と消えた。

 宣教師の虚偽の報告で元々良くなかった対暁帝国感情は、最悪を通り越した激しい憎悪と成り代わった。

 この一件により、布教活動はまたも暗礁に乗り上げてしまい、暁帝国はハレル教圏にとって明確な敵として認識されてしまったのである。




 ・・・ ・・・ ・・・




 そして、現在



 神聖ジェイスティス教皇国  聖都 ジェイスティス



 この街は、首都と宗教の中心地としての機能を併せ持っている。

 その為、聖都と言う他には無い呼称を使用している。

 華やかな街並みに華やかな市民達が出歩いているこの街の中心には、この国の政府となる教皇庁が存在している。

 この教皇庁では、この街の華やかさに似合わない荒れ模様が展開されていた。

「異教徒風情が、調子に乗りおって!」

「落ち着かれよ!此処は、怒鳴り散らす場ではありませんぞ!」

「クッ、何故この様な事になったのだ!?何故・・・!?」

「ハルーラ様、我等は一体どの様な罪を犯してしまったのでしょう?一体何故、この様な罰をお与えになるのでしょう?」

 彼等は、ハレル教の最高幹部達である。

 階級は枢機卿であり、通常の国家で言えば大臣クラスに相当する。

 その下には大司教や司教がおり、様々な場所で活動する。

 纏めると、以下の様になる。


 教皇:国家元首

 枢機卿:大臣

 大司教:事務次官 県知事 等

 司教:市町村長 官僚 等


 大まかにはこの様になるが、市町村長は司教以外が務める例が多い。

 そして、国家元首たる教皇の座には、ホノルリウスが座っている。


 彼は、ハレル教徒としては異色の男と言っても良い。

 聖戦を行えば無暗に進軍する者ばかりの中で不利と分かれば撤退を命令し、外交を行えば神の加護を声高に唱えて無理難題を吹っ掛ける者ばかりの中で、妥協点を見出したりするのである。

 この行いを背教的だと批判する声は少なくないが、むしろ狂信的と言える程の信者である。

 にも関わらず、この様な理性的な行いに至るのには理由がある。

 それは、試練と罰に関する解釈の違いである。

 ハレル教では、ハルーラが世界の全てを動かしているとしている。

 そして、ハレル教徒はハルーラの手足となって直接世界を動かす立場であるとしている。

 しかし、本当に自身の手足たり得るかを確かめる為に、時折試練を課すと考えている。

 その一方で、何らかの罪深い行いをした場合には、罰を与えられると考えている。

 この試練と罰は、別々に与えられると言うのが一般的な解釈である。

 しかし、ホノルリウスは試練と罰は表裏一体であると考えていた。

 ハレル教に降り掛かる困難は全て試練であり、それを乗り越えられなければ罰となって襲い掛かって来ると解釈したのである。

 試練は、必ず乗り越えられる道筋があると言われている。

 多くの者は、試練はひたすら進む事で突破口が開けると考え、罰はいくら進んでも無駄だから甘んじて受け入れるべしと考えている。

 ホノルリウスは、その解釈を否定したのである。

 その考えの元に、彼は退く事を覚えた。

 時には退く事で、突破口が開ける事もあると考えたからである。

 その考えが功を奏し、多くの者が同じ失敗を繰り返す中で、唯一人功績を上げ続けて来た。

 そして、遂に教皇の座に就く事となったのである。

 それだけに、強硬策ばかりを主張する者達があまりにも多い現状に頭を痛めている。


 一通り嘆き終わった枢機卿達は、こぞって暁帝国を糾弾し始める。

「聖戦だ!暁帝国を相手に、聖戦を行うのだ!」

「その通りだ。ハルーラ様に逆らう異教徒など、滅してしまえば良いのです。」

「教皇様、一刻も早く聖戦のお達しを!」

(出来るワケが無いだろう!南の邪教徒共が活発に動いている中で、聖戦などしていたら攻め上がって来るぞ!)

 暁帝国の台頭は、歴戦のホノルリウスであってもそう簡単には行かない問題であった。

 そもそも、これ程までに暁帝国を敵視するのは、トライヌスの改宗に端を発している。

 

 歴代皇帝の中でも特にプライドが高いと言われていたトライヌスは、長命種達が国内で活躍する状況を良しとはしていなかった。

 しかし、長い時間を掛けて固まってしまった方針は、皇帝と言えども簡単に覆せるものでは無い。

 そこで、長命種を含む人間族以外を排除の対象としているハレル教の力を借りようとしたのである。

 セイルモン諸島を巡る問題を解決出来るかも知れないと考えたホノルリウスは、この申し出に飛び付いた。

 他の枢機卿達も、散々であった布教活動の一大転換点となるかも知れないと考え、協力を惜しまなかった。

 その一環として行われたのが、莫大な資金援助である。

 資金源は、信者達の寄付金である。

 しかし、一定期間の準備を必要とすると回答したにも関わらず、トライヌスは即座の援助開始を強く要求した。

 それ程までに財政が逼迫していたと言う事でもあるが、その条件として艦隊の貸与を要求した。

 トライヌスはそれに応え、300隻余りのクローネル帝国艦隊が貸与された。

 これにより、イウリシア大陸に物量で押され気味となり、外交面でも押され気味となっていたセイルモン諸島を巡る駆け引きは、対等にまで押し戻す事に成功した。

 ところが、暁帝国の出現により、そのパワーバランスは大きく崩れてしまったのである。

 準列強国敗北の衝撃はあまりにも大きく、全土で動揺が広がった。

 更に、未だにトライヌスの改宗は極秘事項ではあったものの、布教の準備の為に大司教レベルまでには明かされており、新たな信徒となる国家の滅亡は大きな怒りを誘った。

 その結果、各地では独断で聖戦の準備を行う動きが頻発してしまっていた。

 そして、その動きに触発された枢機卿の多くも、聖戦の布告を求め始めているのである。


 聖戦を求める枢機卿達の目線に晒されながらも、ホノルリウスは理性的な判断を下す。

「聖戦は、徒に布告して良いものでは無い。ハルーラ様は言われた。喧嘩では無く、話し合いで解決せよと。ハルーラ様の教えに従う事こそが、我等の役目だ。」

 この言葉に多くの者は不満を露わにするが、あくまでも教えに従って言っている以上、反論も出来ない。

 まずは、外交で暁帝国へ接触して行く方針となった。

 しかし、それには問題があった。

「教皇様、話し合いをすると言われましても、相手が話し合いの席に着かねば始める事すら出来ません。」

 そう進言する、枢機卿の一人である トーポリ である。

 彼は、外交を担当する枢機卿であり、所謂外務大臣に当たる。

 ホノルリウスに影響されて宗教的認識を改めた事により、30代でありながら枢機卿の座に就いた。

「先の宣教師の報告を鑑みますに、非常に困難であるかと思われます。」

 宣教師が暁帝国の巡視船を見て逃げ帰った一件は、真偽確認が出来ない事もあり虚偽の報告が信じられている。

 その為、「暁帝国は非常に好戦的であり、無理に布教しようものなら皆殺しにされる。」と分析されているのである。

 当事者からすれば迷惑千万と言える分析ではあるが、この様な認識を持っていては話し合いを望めると思う訳が無い。

 トーポリの進言に、全員が同意する。

 しかし、イウリシア大陸への備えが必要な現状では、暁帝国への軍事行動は出来ない。

 そこで、ホノルリウスは対案を提示した。

「直接話し合う事が不可能ならば、世界会議の場で話し合えば良いだろう。」

「「「!?!?」」」

 これには、全員が仰天した。

「な、何を仰る!?準列強国でも無い未開国と、どの様にして世界会議で話し合えば良いのですか!?」

 枢機卿達は、口々に言い募る。

 しかし、トーポリは仰天から立ち直ると、すぐに納得した。

「分かりました。世界会議で、暁帝国を追い落として参ります。」

 他の枢機卿達は、更に仰天した。

「な、何を言われるのだ!?」

「トーポリ殿、正気に戻られよ!」

 この反応に、トーポリとホノルリウスは呆れ果てる。

「少し落ち着かんか。」

 ホノルリウスが諫めに掛かるが、全く落ち着く気配が無い。

「これが落ち着いてなどいられますか!」


 「落ち着かんか!!」


 遂に、ホノルリウスは怒鳴り声を上げた。

 枢機卿達は漸く止まり、ホノルリウスは説明を始める。

「フゥ・・・良いか、落ち着いて考えよ。暁帝国は、クローネル帝国を武力を以って滅した。準列強国であるクローネル帝国をだ。それは、暁帝国が準列強国に相当する力を持っていると言う証左では無いか?」

 この指摘に、全員が黙る。

「恐らく、センテル帝国もそう判断するであろう。暁帝国は、この先準列強国として世界会議の場へと現れる事となる。」

 全員が、嫌悪感に満ちた顔をする。

 心底嫌っているのだから、当然の反応である。

「また、忌々しい邪教徒が増えるのですか・・・」

「最悪だ・・・」

 全員が好き勝手言うが、それで状況が好転する事は無い。

「ハルーラ様は、非常に困難な試練を我等に与え賜うた様だ。だが、我等はハルーラ様の僕としてこの試練を乗り越えねばならん。諸君、愚痴を言うのは後だ。各々の仕事へ戻り、準備を進めるのだ。」

 全員が立ち上がり、早速仕事へ取り掛かる。


「クソッ、ホノルリウスめ・・・」

 自室で悪態を吐き始めたのは、枢機卿の一人である リウジネイン である。

 彼は、主に貿易に関する事柄を担当しており、所謂経済産業大臣に近い役職である。

 それだけに、セイルモン諸島に於ける貿易に関する問題を最もよく理解している。

 イウリシア大陸との対立により、貿易に悪影響が出ている事は明らかであり、その為の解決手段として強硬論を振りかざしている。

 つまり、理性的判断を行うホノルリウスとは、敵対的と言える関係にある。

「あの様な愚か者が教皇の座に就くとは、ハルーラ様の御意志を理解していない者があまりにも多過ぎる・・・」

 そう言うのは、枢機卿の一人である シェイティン である。

 彼は、布教に関連する全てを統括している。

 大陸内とは違い、外海での布教が散々であった事で強硬論へ傾いて来た人物であり、リウジネインと結託する様になった。

「こうなったら、予てより計画していた例の手段を使うべきでしょう。」

「おお、遂に使う時が!」

「はい。これが成功すれば、一気に世界中が我等がハレル教の威光の前に跪く事になります。」

「フフフ、楽しみですな。シェイティン殿、協力出来る事があれば何でも言って下され。」

「おお、ありがたいお言葉です、リウジネイン殿。しかし、計画を実行に移すにはかなりの事前準備が必要となります。世界会議には間に合わんでしょうな。」

「仕方ありますまい。ホノルリウスの目が世界会議へ向いている隙に、我等は準備を進めましょう。ハルーラ様の御意志を叶えられるのは、我等なのですから。世界会議が、ホノルリウスの終わりの始まりとなるでしょう。」

 世界を牛耳る列強国の動きは、更に加速して行く。



 ハレル教の階級毎の役割ですが、あくまで参考程度のものです。

 階級の名称はキリスト教の物を使用していますが、全く別物と考えて下さい。

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