後悔と最後の再会
-2週間-
蒼希の自宅で過ごす様になって
2週間という時間を過ごしていた。
いつもの様に
智嫁は昼食の片づけ
蒼希はお風呂に入っていた。
それぞれの時間をしていた時に
ガラステーブルの上に置いていた
智嫁の携帯が鳴った。
智嫁は食洗機にお皿を入れて
開始を押してから携帯を確認する為に
テーブルの前に座った。
そして携帯のメールをタップしたら…
送信者 大我となっていた。
内容は
学校ずっと
休んでるけど大丈夫?
もし、出てこれるなら
今日の夜に学校で会える?
智嫁は手短に
20時頃に教室で。
これだけを書いて送信した。
メールを返してから
数分した時に髪をタオルで拭きながら
お風呂から上がってきて言った。
蒼希
「珍しいね。」
智嫁
「へっ?」
蒼希
「携帯を使ってる姿を見るのが
新鮮な感じがする。
夜位しか見たことなかったから。」
智嫁は微笑んでから
「今日は…あの人に会ってくる。
しっかり、決着をつけないとだから。」
『彼』と行った時に
蒼希が顔を一瞬しかめたのを
智嫁は不思議に思ったが気には留めなかった。
蒼希
「…大丈夫か?」
智嫁
「蒼希に会った頃の
弱い私じゃないわ、今は。」
夕方になって蒼希を送り出すと
準備を始めた。
彼に会う所為か、食欲が出なくて
街中を歩いて時間を潰していた。
------
PM20時07分 教室
大我
「久しぶり…」 智嫁「久しぶり…。」
大我も智嫁も
ぎこちなさを感じる挨拶をした。
大我
「あのさ……
俺と離れるために休んでる?」
智嫁
「私が彼方に言えるのは
好きな人が出来なくても
人の気持ちは変わる、私は変わったの!」
大我
「…彼方。
何で名前で呼ばない?」
智嫁
「気持ちが変わったのに
付き合ってる時みたいには呼べない。
もう、付き合えない。」
その瞬間に
智嫁の頬に痛みが走って紅くなっている。
大我が思いっきり叩いたのだった。
大我
「理由を言えよ。
何かがあったんだろう?
付き合って2年目になった日に…。」
智嫁
「2週間前と同じね…。
私を叩いて答えを欲しがる。
結局、彼方は私に依存してた…
彼方の所へ戻る
その答え以外は何を言っても信用しないっ!
…変わってると思った私が間違ってた。」
大我は教室立ち尽くしていた。
智嫁はそれだけを伝えると
教室を出て、大我が居ないこと確認して
蒼希のマンションに向かった。
マンションに到着すると
キッチンに向い、冷凍庫から保冷剤を出して
タオルで巻いて優しく頬に当てた。
部屋の鏡で顔を見てみると
たった1発だったのに
もう、分かる位に腫れていた。
------
教室に残された
大我は微笑んで呟いた。
大我
「まだ、智嫁は俺が好きなんだ。
じゃなかったら…涙なんて浮かべない。」
そう言って、教室を出て行った。