表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

第一話 新たな街へ

「あの街が、これから私が過ごす街か・・・」

フリードは、小高い丘から、先に広がる街を見てそうつぶやいた。

街の名はケーニヒブルク。帝国の南端に位置する商業の街だ。南海につながる大河ケナウと東西交易の要となる大陸公路が交わる街。帝都を除けば、この国最大の商都である。

帝都の法学校を卒業してすぐ、フリード・ヴァルデンベルクはこの街の裁判官を任じられた。

若干22歳のフリードにとって、これは異例の抜擢といっても良い。

しかし、帝国有数の都市の裁判官に任じられたという大役に心躍る覇気をフリードは持っていない。

・・・爵位も持たぬ見習い裁判官にいったい何ができるというのか。二日の間、旅をともにした馬車の御者には、フリードの鮮やかな銀髪が、疲れた白髪に見えた。


ともあれ、あと一刻もすれば街に着く。

これは、帝国の法に大きな足跡を残すこととなる、一人の裁判官の物語である。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ