分岐物語 ☆小動物を見に行きたいから、右の道に行こう。
分岐物語の一つ目の分岐先です♪
☆
右の道を選んで小動物が集まる広場に向かうと、広場の入り口に、さっきの薄茶色の髪の受付嬢と、やけに背が高くてがっしりした体型の男性が寄り添うように立っている。
女の子の方はメイド服に似た受付の服を着たままで、ニコニコと笑顔を浮かべていて可愛い。
男性の方は、髪の毛を染めるのに失敗したのか、黒と茶が混じった長い髪をしている。眉毛も二色になっているから、もしかしたら地毛なのかもしれないけど。
「ようこそ、触れ合い広場へ!」
「ようこそ」
元気な女の子の声と、落ち着いた男性の低い声。どちらもいい声をしてる。
「この触れ合い広場には、小さな生き物達を撫でたり、抱っこ出来る触れ合い体験コーナーと、お世話を体験出来る飼育員体験コーナーがあります。どちらへ行きますか?」
「まぁ、どっちを選んでもあれだけど・・・」
美声っていうのは、ボソリと呟かれたものであってもよく響くらしい。・・・あれってなに。
「だ、大丈夫! ちゃんと係員の注意に従ってもらえれば、危ないことなんてなにもありませんから!」
「でも従わないと、命に関わるから」
あれ? ここ、左の道の猛獣館だったっけ?
ひどく焦った様子の女の子と、なぜか遠くを見てる男性に、つい、近くの看板をもう一度確認すると、ちゃんと小動物触れ合い広場って書いてある。
うん、間違ってない・・・よね?
小動物相手に命に関わるって、どういう状況?
「だ、だから、係員の注意に従ってさえくれれば大丈夫なんです! ある意味、物凄く安全な場所ですから!」
「ある意味、世界一危険だけど・・・っ!? で、ど、どうするっ?」
さっきから人の行く気を削っているとしか思えない言動繰り返す男性に、さっきから一生懸命説明していた女の子が「ドスッ」ってみぞおちあたりに頭突きした。いい音を立てて頭突きをされた男性は、ほんの一瞬痛そうな顔をしたあと、打って変わって慌てたように聞いてくる。
・・・あんなに可愛い子でも頭突きとかするんだ。
ある意味衝撃的な光景に驚きつつ、困り顔の男性が頭突きで乱れた薄茶色の髪を丁寧に直してあげているのを見ながら、さてどうしようか、と考える。
A:やっぱり小動物を撫でたいし、触れ合い体験コーナーに行こう。
B:飼育員体験コーナーに行ってみよっと。
さぁ、あなたはどのみちを選びますか??
活動報告コメントか、メッセージで読んでみたいルートをお知らせいただくと、おこたの打ち込みスピードが上がるかもしれませんよ!(笑)