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大好きな人と相棒のリーフェリア祭後(ウーマさん視点)


時間軸は、リーフェリア祭当日以降で、夫妻の様子になります。

ウーマさんも勝手に動いてくれるので、打ち込みやすいいい子です♪↓





 大好きな人が家に帰ってきた!


 この一月ちょっと。

 相棒と一緒に遠くから眺めることはできても、近づくことが出来なくて、どんなにもどかしかったか。


 大好きな人のいない家は、僕たちにとって家じゃなくなっちゃった。

 でも、大好きな人が帰ってきてくれたから、ここはまた僕らの家になるんだ。


 また優しく毛づくろいしてもらって、美味しいハチミツパンを貰って。僕のお腹でお昼寝してくれるのを、とても楽しみにしていたのに。


 来るのは、相棒ばかり。


 ・・・二、三日はしょうがないかなって、思っていたんだよ?

 大切なメスを、相棒は自分の領域からだしちゃっていたんだから。会えなかった分の時間を取り戻そうとするのは、オスとして当然の行動でしょ。


 でも、5日経っても会わせてくれないとなると、文句も言いたくなるよっ!

 僕だって、会いたいのに!


 ずるい、ズルい、狡いっ。


 顔を合わせる度に服の裾をがじがじ噛んで不満を露わにしていたけど、それでも会わせてくれなくて。


 やっと会えたのは、更に2日が過ぎた後だった。


 相棒に抱えられた大好きな人は、僕を見て嬉しそうな笑顔をむけてくれた。


 ちょっと痩せちゃったかな?

 足は痛む?


 鼻を近づけると優しく撫でてくれるんだけど、相棒の匂いが濃くて、大好きな人の匂いがほとんどしない。


 いつもの無表情で大好きな人だけを見てる相棒をジロリ、と睨みつける。


 こんなに匂いが移るまで、べったりくっついて居たなんて!

 僕には7日も我慢させた癖に!


「ウーマさん、3日も来れなくてごめんなさい。神殿で守ってくれて、ありがとうございました!」


 伸ばした両手で、一生懸命僕の頭を撫でてくれる大好きな人の言葉に、ビシッと固まってしまった。


 ・・・3日?


 冷汗を流しつつ、チラリ、と相棒を盗み見る。

 相棒は一瞬僕に視線を向けて、ふふん、と鼻で笑って見せた。


 つまり・・・?

 4日も日付の感覚がずれるほど、閉じ込めてたわけ・・・?


 ふ。

 ふざけるなぁっ!!


「うわっ、ウーマさんっ!? え、旦那さまっ!?」


 怪我人に何てことをするんだ、とか、この鬼畜野郎っ、とか、無茶するにもほどがあるだろう、とか、羨ましいっ、とか言いたいことは山ほどあるけど。


「ウーマは機嫌が悪いらしい」


 普段は完全に無表情なくせに、こんな時だけ嬉しそうに大好きな人を抱えて出て行く相棒は。


 ・・・誰よりも大人げないと思うっ!





・・・うん。突っ込みどころ、満載(笑)

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