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もしも妻がだまされそうになったら ② (夫視点)


妻にお留守番をさせたウーマさんが向かった先は・・・?


※ちょっぴりブラック夫なので、ご注意を。



 何かの気配を感じて顔を上げるのと猛然と駆けてくるボウドゥが視界に入ったのが同時だった。


「あれ?お前んとこのボウドゥだな」


 あいつはうちのボウドゥと相性悪いんだよな、とぼやきながら素早く自分のボウドゥを引いて離れて行く。


 相変わらず、恐ろしく目のいい奴だ。


 ようやく黒と茶色の毛並みを視認出来たところで、ウーマだと分かる。


 目の前まで来たウーマは興奮で、酷く荒々しく、楽しげな気配を出している。

 珍しい。

 家に来てからは、妻の影響か、穏やかに微睡んでいるような状態が多いのに。


 ・・・なぜ、ここにウーマが来た?


 普段は呼ばない限り、妻と居たがるのがウーマだ。最近は出来るだけ仕事に連れて行くようにしているが、今日は久しぶりに家に置いてきたのに。


 ウーマの目が、獰猛さを取り戻している。それでいて楽しげなこの気配には覚えがあった。


 狩に出たがっている。


 ウーマが口に咥えて居たものを大きく首を振って投げ渡して来た。


 そこには見慣れた妻の筆跡で、『旦那さまとの待ち合わせ場所』と書かれ、簡単な地図が描かれている。


 ・・・なるほど。


 興奮しているウーマの首筋をひとなでして、騎乗する。


「あー、その様子は出るのか。殺すなよ?」


 どこか面白がるようなフィリウスの言葉に小さく頷く。


「殺しは、しない」


 同意するようにウーマが嘶く。


「壊滅する」


 その目的がなんであれ。


 ・・・妻を狙った奴らに、報復を。




こうして。

妻を呼び出そうとした彼らは、狩り尽くされ、壊滅させられてしまうのでありました・・・。


・・・妻が絡むと、このコンビ、怖っ!


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