妻と夫の(甘め?)な日常
本編で糖分が不足しているときに、らぶらぶな夫妻を目指して、甘め、甘め、と言い聞かせて作った小話です。
さて、その結果やいかに・・・?
夫が寝ています。
いえ、寝ているのは毎朝見ているのですが、今は昼食後の、いつもなら夫が再び出かけている時間。
昨日おとといとずいぶんと遅くまで仕事をしていたので、今日の午後はお休みにしたのだそうですが、昼食後、眠気を抑えられなかったのかソファで横になってしまいました。
夫の体格に合わせて作られたソファは、夫が横になっても充分余裕があります。私から見ると、とんでもなく巨大で、寝床といっていいほどなんですけどね。
疲れた夫を寝かせてあげたいとは思うのですが、実はとっても困った状態になっています。
・・・なんで、私まで抱きこまれているんでしょうか?
いや、なんでもなにも、食後に寝室に向かう途中で突然ふらふらしだした夫を、無謀にも支えようとした結果なのですが。
重量級のクマさんのような夫を支えられるわけが無いことくらいわかっていたのですが、人間とっさになるとつい手を出してしまうものですよね!
ほぼ反射的に夫を支えようとしたその結果。
現在、私はソファの背と夫の体に挟まれて、全く身動きません。
夫は気持ちよさそうに寝息を立てています。
・・・困りました。
なにが困ったって、この体勢です。
幸い、体重はかけられていないので、圧死の心配と呼吸困難の心配は無いのですが、いくらなんでもソファと夫に挟まれたこの狭い空間にずっと同じ体勢でいるのはつらいです。
さて、どうしようか、と考えていると、急に夫が動いて、体勢を変えました。それにつられ私の体勢も変えられたのですが。
・・・なんで、私は夫のお腹の上で、うつぶせになっているのでしょうか?
さっきより体勢的につらくは無いですが、密着度は高まっていますし、なんだかいろいろおかしいですよ!
しかも、夫の腕が背中に回っていて起き上がれません。
しばらくじたばた動いていたのですが、その動きが気に入らなかったのか、落とさないようにしてくれようとしたのか、だんだん夫の腕に力が入っていき、危うくつぶされてしまうところでした。
じ、じたばた禁止!
動きかずにじっとしていると、夫の腕の力も抜けてきます。
これ、どうしましょうか。
夫の胸元に耳を押し付けるような体勢でしばらく考えていたのですが。
なんだか、だんだん、めんどくさくなってきちゃいました。
もうこのまま寝ちゃいましょうか。
夫も別に苦しそうにしていないですし、なんだか可愛らしい寝顔で寝ていますし。寝た子を起こしたら可哀想ですものね。
うん、このままねちゃいましょう。
そういえば、こんなにくっついて寝るのは初めてだなぁ、思いながら、夫から伝わってくる規則正しい寝息に呼吸をあせて、私も一緒にお昼寝を楽しみました。
・・・夫布団は、寝心地最高です。
・・・超微糖でした(挫折)