ミリィ&ヴォルフの日常ショートショート
やっぱり身長差とか大好きです!(いい笑顔)
①するの? しないの? の結末(朝の出来事)
ヴォルフ 「おい、ミリィ起きろ。朝だぞ」
ミリィ 「うー」
ヴォルフ 「おい、ミリィ」
ミリィ 「・・・おはようのちゅーは?」
ヴォルフ 「するわけあるかっ!」
ミリィ 「えー。だって夫婦なら朝にするもんでしょ?」
ヴォルフ 「・・・だれだ、そんな歪んだ知識植えつけたやつぁ」
ミリィ 「するの? しないの?」
ヴォルフ 「するわけあるかっ!!」
ミリィ 「仕方ないなぁ」
ミリィ、仰向けで寝ていたヴォルフのお腹の上からもぞもぞ移動して、唇のすぐ脇に。
ちゅっ。
ヴォルフ 「なっ・・・お前ぁっ!?」
ミリィ 「してほしいなんて、我侭なヴォルフ。あ、物足りなかった?」
ヴォルフ 「誰が我侭だっ!?」
ヴォルフ、低血圧とは無縁の朝。
②やるか、やられるか の駆け引き(昼の出来事)
ミリィ 「今日も大繁盛だったわね!」
ヴォルフ 「お前の焼き菓子もなかなか好評だぞ」
ミリィ 「ヴォルフの料理を食べた後って、なんでか甘いものが食べたくなるからねー」
ミリィ、ヴォルフの背中をよじ登り、何かを思いついて、にやり、と笑う。
ミリィ 「ねーヴォルフ、ご褒美あげようか? あ、それともくれる?」
ヴォルフ 「どっちも断る」
ミリィ 「あら、不服?」
ヴォルフ 「どうせろくでもないこと考えているんだろうが。断る」
ミリィ 「えー、ヴォルフどんなこと考えてるのー、エロいー、むっつりー」
ヴォルフ 「誰がむっつりだ!?」
ミリィ 「・・・エロいは否定しないのね? あ、オープンえろ?」
ヴォルフ 「お前、いい加減黙れ」
ミリィ 「はーい」
ミリィ、黙ったまま、ヴォルフの耳を。
はむっ。
ヴォルフ 「っ! ミリィ!!」
ミリィ 「ごちそーさまー♪」
ヴォルフの背中から飛び降りて、素早く逃げるミリィと追いかけるヴォルフ。
店員 「厨房でじゃれないでくださいっていつも言ってんのに・・・」
ため息をついた店員、一人で片付け再開。
③やっぱりここでもひと悶着(夜の出来事)
ミリィ 「ねー、ヴォルフ、そろそろ諦めない?」
ヴォルフ 「断る」
ミリィ 「いいじゃない、別に減るもんでもなし。あ、 ツンデレ?」
ヴォルフ 「断る」
ミリィ 「もうっ、しょうがないなぁ。じゃぁ、いいわ。お休み、ヴォルフ」
ヴォルフ 「・・・・・・ああ」
ヴォルフ、一人で自分の寝室へ。
ミリィ、一人で自分の寝室へ。
そして、時間が経過し。
ヴォルフ 「・・・・・・いつもいつも、本当にどうやって入ってきやがるんだ」
いつの間にか自分のお腹の上で寝ているミリィに、ヴォルフは小さなため息をついて目を閉じた。
・・・そして、冒頭に戻る。
ミリディアは、物語中一番ちっこいのに、一番強烈な性格をしていますので、副題は『猛獣とちっこい悪魔』でもいいかも、と一時期真剣に考えてました(笑)




