第七章~ルイと包丁男~
「ルイ?依頼の内容は何なんだ?」
助けを求めて、家に来た少女ルイ。
ある依頼をツバサに持ちかけたのであった。
「えーと依頼の内容は・・・」
(パリーン)
「キヒヒヒヒ!ミツケタ・・・コムスメ・・・」
第7章
~ルイと包丁男~
「人の家壊して入るだなんて・・・いい度胸じゃない?依頼の内容は大体あの男を倒すってことでしょう?」
ラルドは、鬼の形相で、包丁男を睨んだ。
「は・・・はい。あの人に追いかけられて・・・」
「ふーん・・・・・・ツバサ!シルキー!思いっきりぶちのめしなさい!」
鬼の形相はそのままに、ラルドはツバサたちに命令口調でどなりちらした。
「「はっはいぃぃぃ!」」
あまりの恐ろしい顔だったので、ツバサとシルキーは、包丁男を倒すため、
戦闘態勢に入った。
「って・・・ラルドも戦ってよぉ!」
シルキーは、ラルドにむかって叫んだ。
「2人とも大丈夫でしょうか・・・?」
ルイは、心配そうに2人に声をかけた。
「あぁオレは大丈夫だよ。強い相手と戦うときはなんかワクワクするんだ。」
「ラルドォ!怖いよぉ!助けてよぉ!包丁持ってるよぉ!」
シルキーは、泣きながらラルドの足にすり寄っている。
「ハァ情けないわね・・・。まぁでも、これ以上家が壊されるのも嫌ねぇ・・・。
仕方ないわ。少しだけサポートしてあげる。」
「キヒッキヒヒヒ・・・オンナヒトリニ・・・ナニガデキル・・・」
包丁男は、ラルドを見ながら不気味に笑った。
「なにができるかって?今見せてあげるわ。ちょっと止まってなさい!」
包丁男に向かって叫び、ラルドは助走をつけ、高く飛び上がった。
「暴れるなら・・・」
「キヒッナニ!?」
「外で暴れてちょうだい!!」
(バキッ)
ラルドは包丁男に華麗な回し蹴りをお見舞いした。
「グギャア!」
ラルドの回し蹴りを受けた包丁男は、衝撃で外に吹っ飛んだ。
「ハァ・・・無駄な体力を使わせないでちょうだい。後は任せたわよツバサ、シルキー」
そういってラルドは、自分の部屋に戻っていった。
「ハハ・・・すげーなーラルド・・・」
「スゴイね・・・」
「スゴイですね・・・」
ツバサ、シルキー、ルイの三人はただ唖然とするしかなかった。
「早く外に行って、あの包丁野郎倒さなくちゃな」
「うん!行こうツバサ!ルイちゃんはここで待っててね」
シルキーはルイに、ここで待てと伝えると、ツバサと共に走っていった。
そして外へ出ると・・・
「キヒ・・・オマエラ・・・!アブナイ・・・」
包丁男は、二刀の包丁を2人に投げてきた。
「なんでもこいやぁ!包丁男!」
そして、包丁男とツバサ&シルキーの戦いが始まった・・・
7章終
いつも読んでくれる方!
本当にありがとう^^/