第六章~夢のマイホーム?~
フワフワのベッド。
柔らかい枕。
カーテンから漏れる光。
「ハァ・・・・・・幸せ・・・」
暖かい日差しが差す朝、ツバサは幸せそうに目を覚ました。
第六章~夢のマイホーム?~
「ハァ・・・・・・幸せ・・・」
ツバサと同じように、シルキーも幸せそうに目を覚ました。
「うーんそろそろ起きなきゃなぁ~」
シルキーは、まだ眠たそうな目をこすりながらベットから出て、リビングへ向かった。
(ギシッ・・・ガチャッ、トコトコ)
「ラルドぉ・・・おはよー・・・」
「おはようシルキー。朝ご飯できてるわよ。」
テーブルには、ハチミツがたっぷりとかかった、2枚のホットケーキ。
レタスとベーコンのサラダ。
隣には甘い香りのするアップルティーが置いてある。
「うわー!おいしそぉー!ねぇ、ラルド!食べていい?」
シルキーは甘いものが好きなようで、目の前のごちそうに目を輝かせている。
「シルキーちょっと待って?どうせならみんな一緒に食べたいでしょう?」
ツバサが来てからね」
すると、目を擦りながら、2階からツバサが降りてきた。
「ゴメン、気持ちよくて二度寝しちゃった。おはようシルキー、ラルド。」
「ツバサ遅いよぉ!早く食べよう!」
「あぁ悪ぃ悪ぃ」
ツバサはそう言いながらシルキーのとなりに座った。
「ツバサ起きたし食べましょうか。」
「「「いただきます」」」
(カチャカチャ、もぐもぐ)
「うーん、おーいしーい!」
「うまいなぁ~まともにメシ食ったのいつぶりだろーな?」
ツバサとシルキーは、一度も手を止めず、テーブルにあった料理をあっというまにたいらげた。
「「ごちそうさまぁー!!」
ラルドは、ハァハァと肩で息をする2人を見て、ア然とした。
「そ、そんなに息切れするほど必死に食べなくても・・・いいんじゃない・・・?」
「「だっておいしい(うまい)んだもん!」
「あ・・・そう。ありがとう・・・」
ラルドは、少し呆れたような顔を見せた。
「ところであなた達、依頼は見つかったの?」
・・・・・・・・・・・・
「見つからない。」
少しの間、沈黙になったが、ツバサは真剣な目をして、そう言った。
「お金が無いなら、この家出て行って貰うわよ?」
「「ぇ・・・・・・・・・?」」
2人は、絶望に満ちた顔をして、ラルドを見た。
「な、ちょっと・・・冗談に決まっているでしょう・・・?」
ここまで落ち込むとは思っていなかったラルドは、慌ててそう言った。
「「あぁー・・・・・・ハァ・・・・・・」」
2人は、安心したのか、大きな溜め息を漏らした。
「なぁラルド・・・どうしたら依頼見つかるかなぁ・・・?」
不安そうな目つきでツバサは、ラルドに聞いた。
「さぁ・・・わからないわねぇ・・・」
・・・一時間後・・・
「むにゃむにゃ・・・」
ツバサ達はお腹がいっぱいになったようで、
優雅にお昼寝タイムをとっていた。
「あら、よく眠っているわね・・・」
二人の寝顔を見ていて、ラルドは目蓋が重くなるのを感じていた。
「い・・・依頼ぃ・・・」
「!?・・・ね、寝言よね・・・?」
眠っているツバサの額は、うっすら汗ばんでいる。
「まぁ・・・ゆっくり頑張ってちょうだい。出て行けなんて言わないから・・・。」
そしてラルドは、二人の隣で眠った。
・・・・・・・・・・・・(ドンドンドン!!!!ドンドン!!)
「ハァハァ・・・誰かぁ!いますかぁ!ハァ・・・助けてぇぇぇ!!!!!!!」
!?
「なになに!どーしたの!?」
突然の音にシルキー達は飛び起きた。
「オレが出るよ」
ツバサはそう言って、玄関に向かって歩き出した。
「女の子の声だったね・・・」
「そうね。助けを求めているようだったけど・・・」
・・・・・・
「ずいぶん長いわね・・・」
「なんか話しているみたいだよ」
「依頼だ!依頼ぃ!!」
ツバサは、淡いピンクの髪を後ろで縛った一人の少女をつれてきた。
「あ・・・あのお願いがあって来たんですけど・・・」
ピンクの髪の少女は困った顔をしてそう言った。
「あら何か困っているのね?あなたの名前、
教えてくれる?」
ラルドはこどもをあやすような、優しい目をして言った。
「はい。私は、古宮ルイと言います。」
ルイは、真剣な目をして言った。
「私の依頼・・・受けてくれますか・・・?」
第六章終
更新遅くなってスミマセン><
やっと終わりましたぁ・・・
見てくれてありがとう♪
これからもヨロシク^^/ H&Y