怪談
ある学校での会話・・・・・・・・・・・・・・・・・
「お前さぁ、怖い話とか知ってる?」
「ん~・・・・・・あまり知らないけど・・・・・」
「じゃあ!ちょっとはしってるんだな!」
「う、うん・・・・・」
「ちょっと話してくれよ!・・・・文芸部でさ~怖いはなし書けって、ネタがないんだよなぁ・・・・」
「じゃあ・・・・短い話だけど・・・・・」
「いい!いい!短くても話してくれ!頼む!」
「わかったよそれじゃあ・・・・・始めるよ?」
「おう・・・」
これは僕が中学生だった時の話・・・・・・・・・
僕が今年の春ごろ転校してきたのは知ってるね?
その前は心霊スポットのトンネルがある、K市に住んでたんだよ。
確か・・・・・・7月ぐらいの夜だったかなぁ・・・・・その時友達だった、藤原君と一緒に肝試しにそこのトンネルに行こうってことになったんだよ。現地集合って言われて
それで家を1時ぐらいに抜け出して、そこの付近まで自転車で行って約束の30分前ぐらいだったような気がするよ。着いたのが。
それで約束の時間になっても藤原君がこなくて、「あいつすっぽかしたなぁ~」と思って、怒りながらも安心してたんだよ。なんか意地できちゃったけど、なんかいやな予感がすると思ってたから・・・・・
それで帰ろうとした時だった。後ろから藤原が「おい!河合!いつまで待たせるんだ!」って怒りながら、走ってきたんだよ。
「現地集合だって言っただろ!」
「現地集合だろ・・・・」
「あのなぁ・・・・俺はあっちで待ってたんだぞ」
と藤原はトンネルのほうを指差した。
「すまん・・・・・・」
と謝り、僕は藤原の後をついていった。
藤原はもうかんかんで、・・・・先に行ってたから道は覚えてるらしくどんどん進んでいったからそれに僕はついていった。
いきなり藤原が途中で止まったんだ。
「おい・・・藤原?どうした?」
そして前を指差していた。鍵が掛かってる鉄格子があったんだ・・・・・
でもその南京錠はぼろぼろで・・・岩でつぶそうということになって・・・・僕のほうが体力も力もあったから僕が壊した・・・・・・すごく疲れたが・・・・・
その中に入っていくと問題のトンネルだった・・・・・・
もう、夜になると全然雰囲気が違うかった・・・・・・・もう怖いとかいうレベルの問題じゃなかった。
だけどここまで来て帰れない、と思って入っていったんだよ。
僕が懐中電灯持って、先頭で・・・・・・・
藤原は僕の後ろで、服を持ってしがみついていた。
それで10歩ぐらい歩いて入ったときに・・・・ふと懐中電灯の光を見た。
普通は懐中電灯ってある程度光で見えるだろ?・・・その時は光が闇に溶け込んだような形で全然見えなかった・・・・・・・
もうそれで俺は限界だった。
だから、
「お、おい。藤原。悪い・・・もう限界・・・・・」
「だめだ!」
僕の力のほうが強いはずなんだが、相当強い力で後ろから押されていた・・・・・・
それで、もう窮地だった僕はキレた。
「ふざけんなよ!早く戻れよっ!!」
「だめだ!!!」
それでも振り切れない・・・・・・・
そこで僕はおかしいことに気づいた。
「なぁ藤原・・・・・・お前、ここで待ってたって言ってたよなぁ・・・・・」
「・・・・・・・」
「でもさぁ、藤原。あそこ・・・・・・鍵掛かってたよな・・・・?」
「・・・・・・・・・・」
「なぁ・・・・・・じゃあもう一つ聞くぞ。藤原。俺、30分前からあそこにいたんだが・・・・・『ずっと待ってたんだよ!』っていつから待ってたんだ?」
「・・・・・・・・・・」
「答えろよ!藤原!!」
僕は力で藤原を振り払い、後ろを見た・・・・・・
藤原の後ろには・・・・・・・・・『何か』がいた・・・・・・・
そこで僕の意識は途切れる・・・・・・
僕の目が覚めたのは、病院だった。近所の人が通りかかると、カギが壊されていたので入ってみると僕が倒れていたという・・・・・・・
藤原はと言えば、あいつの家にいて、すっぽかしたことを謝りにきた・・・・・・・・・
あの藤原は何だったのだろうか・・・・・・・・?
「というお話。楽しめたかな?ネタになればいいね・・」
「・・・・・・・・・・・」
「あれ?怖かったかな?じゃあね~」
「あいつには、次から怖い話はふらないでおこ・・・・・・・」
ユニークが100越えれば、もう一本書こうと思います