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第33話:誤算
失敗した。
失敗した、失敗した、失敗した。
俺は、こんなことを望んでいたわけじゃない。
俺が作りたかったのは、君が世界中から愛され、称えられ、幸せに笑っている未来だ。
そのために俺は、自分の名前も、立場も、君の隣という特等席さえも捨てたのに。
どうして。
どうして君は、そんな悲しい目で笑うんだ。
やめてくれ、アリア。
頼むから、そんなことは言わないでくれ。
君を――。
そんな残酷な救済は、俺は望んでいない。
君のためなら何だって捧げられる。だが、これだけはだめなんだ……。
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