日本人はどうして「幸福ではない」のか?
筆者:
本日は当エッセイをご覧いただきありがとうございます。まだ三が日ですので明けましておめでとうございます。
今回は「日本人が幸福を感じない理由」について述べていこうと思います。
ちなみにイギリスのオックスフォード大学が発表している「世界幸福度ランキング」で日本は147か国中55位でした。
内訳としては 1人当たりの国内総生産28位 社会的支援48位 健康寿命3位 人生選択の自由度79位 寛容さ130位 汚職・腐敗の認知度41位
質問者:
筆者:
しかも「これでも各数値の合計は最高レベル」と同水準(2010年頃)というのですから日本人がいかに「幸福を感じていない」――と少なくともオックスフォード大からは思われていないという事が分かります。
質問者:
特に「寛容さ」ってのがもう最下位の方に近いじゃないですか……。
凄く足を引っ張っているように見えるんですけど、これは一体どういう評価基準なんですか?
筆者:
オックスフォード大の基準では「慈善活動に寄付をした金額の1人あたりGDPとの割合」で決めているようです。
ただ、日本でよくありそうな「無償労働(サービス残業)」、「日本のおもてなしの精神」などは測定出来ませんからね。純粋な寄付金額だけで見たらそうなのかなと思います。
何せ今日本人の自らの生活を維持することに精一杯で、他の人に分け与える余裕があるとは思えないからです。
質問者:
確かに、数値化できないところでは日本はもっと上の評価でもいい気がしますね。
そうなると、あんまりこの順位で絶望する必要は無さそうですね。
◇「同調圧力」が順位を下げさせている
筆者:
僕もこの順位を卑屈に感じる必要性は無いと思っています。
僕が「寛容さ 130位」よりも重要視したいのは「人生選択の自由度 79位」と言う点です。
日本には政府やマスコミが形成している「同調圧力」みたいなものがあります。
社会のレールから良い意味でも外れようとする人間に対して強い嫌悪感を示し、枠の中に嵌めようとします。
例えば日本には優秀な学生の「飛び級」と言うものが認められていません。
正確に言うのなら制度はあるのですが(24年時点で計152人だそうです)、物理の分野で優れ「17歳で大学生」になった方はトレーラー運転手になると言う状況で力を活かせていない状況なんです。
質問者:
確かに「テロリスト」「マフィア」みたいに悪い方向に大きく外れる人は少ない気がしますけど、良い方向に突き抜ける人と言うのも少ない気がしますね……。
筆者:
日本はスパイ防止法などが無く技術が盗まれたことも米中に置いて行かれている要因の一つだと思いますけど、こうした「天才を許さない」みたいな雰囲気も原因だと思います。
それは受け入れられる研究機関などが無かったり就職先が少なく研究者が冷遇されたりするからと言った下地が無いからと言った理由もあります。
これらが「人生選択の自由度」が低い要因なのではないかと思います。
僕は飛び級ができるほどの天才でも無ければ学年で成績が抜きんでていた訳でもなかったのですが「やりにくさ」みたいなものは学生時代にはずっと感じていました。
僕より優秀な方ならもっとそれを感じている又はいたと思いますよ。
質問者:
「悪い方の外れ値」を防ぎつつ優秀な方が伸び伸びとできるような教育システムになって欲しいですね……。
確かに現状では大きな革命児みたいなのは出てきにくい気がします……。
筆者:
ただ一方でお金をかけない贅沢の仕方――正月でいうのであればいわゆる「寝正月」をしているというのは非常に選択の自由度が高い中から選んでいると言え人生を豊かにしていると言えると思います。
”何もしない”と言った余白が案外人生を豊かにしているのかもしれません。
質問者:
そういったことは中々評価しにくいことではありますけど重要かもしれませんね。
◇幸福になるために筆者が必要だと思うこと
筆者:
ここからはオックスフォード大の言う基準とは異なる幸福基準を示したいと思います。
質問者:
筆者:
それは「自分軸を持つ」ことと「他人が持っているものをうらやまないこと」です。
現状資本主義社会では「他人よりも良いものを持つこと」と言うのが基準の一つとなっており、競い合わせることが原動力の一つになっています。
しかし、いくら競争に勝ち続けても「上には上がいる」と言う様相から「勝っても空虚、負けたら自己否定」という際限の無い状況になっていると思っているんです。
質問者:
それならどうしたら良いんですかね? そうは言ったところで世間が競争社会であることについては変わらないと思うんですが……。
筆者:
僕は2つのルートがあると思っています。
一つは稼いだ後に「意義があることに使う」という事です。
「意義」という事は皆さん一人一人によって異なると思うのですが、家族であったり大切な人に対して「投資」を行うことです。
僕は「お金」というのは稼ぐことに意味があるのではなく(稼ぎ方が汚いかどうかは大事だと思いますけど)、「何に使うか」が一番大事だと思うんです。
投資などが今注目されていますけど、貯めに貯めて何にも使うことなく終わってしまえば何の意味もありません(相続相手に渡すのもある意味”使う”ことにはなると思いますけど)。
質問者:
筆者:
「これに使うからしっかり稼ぐんだ」と言う強い気持ちが無いのであれば2つ目のルートを提示したいですね。
それはほどほどに働いて自己実現をする時間に投資することです。
正直なところ日本であるなら税金が高すぎる上にリターンが低いために「働き損」が非常に大きいんです。
ですから、「自分に特化」した生き方をして何かしらの自己実現を向けた動きをした方が良いと思うんです。
質問者:
確かに取られている金額が多いのに年金が高いわけでもないので老後の心配も大きいですからね……。
2つ目のルートは「お金を使わなくても満足」することが重要だと思います。
「分相応」のラインを理解し、「足るを知る者は富む」といった発想で「今あるもので何とかする」ことが大事だと思います。
例えばiPhoneの型落ちであれば安くてもほとんど新品の上に良い性能のがありますからね。「狂ったように最新」に縋りつかないことも大事だと思います。
質問者:
確かに、競争社会にのめりこまないのであれば、今よりも楽に暮らせる可能性はありますね。
筆者:
この2つのルートどちらにも共通していることとしては「自分軸の価値基準」があることです。
一つ目のルートは稼いで自分の一番大事なものに投資をする。
質問者:
筆者:
日本の緊縮財政や同調圧力の社会構造や資本主義競争社会の中で独自の幸せを築くのであれば、並大抵の精神力では駄目だという事です。
また、「独自路線」を取るにしても社会情勢とトレンドなどがどういう絡み合っているか? という事のリサーチをしないと時代に取り残されるリスクもあるので、この辺りは「自分軸の価値基準」とは全く別として情報収集をしていく必要があると思いますね。
僕は独自路線を確立しきっているので、少しでも社会の底上げを出来れば、と思って政治が良くなるような言論活動や生きやすいような考え方を僕なりに提示していますのでどうぞ今年もご覧ください。




