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序章
また、誰かが血を流している。
また、誰かが泣いている。
また、、、、争いが始まる。
窓の中で何を知らず、何を感じずに、
ただ目の前に用意されたものだけを
見つめて過ごせば、生活は安全で安定。
でも、きっとそしていたら私の世界は
ゆっくり腐って色なんてなかっただろう。
だから私は窓を開け、飛び出した。
今をこの目で見るために。
そして、知った。
血塗られた戦場を。
保身によって隠された秘密を。
悲しみに暮れている人々の声を。
だから私は剣を取った。
傷つけるのではなく、誰かを救うために。
私の願いはたった一つ。
ーーこの争いが終わること。