1話 冒険者学校
ここはとある世界の冒険者学校。
世界に存在するモンスターを討伐して金を稼ぐ冒険者を目指す学校だ。
冒険者学校の学年は3年制、クラスは上からA,B,C,Dと分けられている。
そして僕ことラントは2年の落ちこぼれと呼ばれるDクラスだ。
Dクラスは冒険者を目指す人は少ない。
少ない理由の一つは将来、冒険者以外の仕事がもう決まっている人が戦い方を学びにきているだけの場合。
それ以外は冒険者を諦めたけど、学校を辞めずにいる人。
僕はその中では珍しい、冒険者を目指す人だ。
でも、2年のDクラスで冒険者を目指すのは僕ぐらいだ。
今日は3年になるための進級試験の話が先生からある。
2年になるための進級試験は試験官との模擬戦と筆記試験。冒険者として必要な実力と知識を試す。
これはほとんどの人が合格できると言われている。
それに対して3年になるための試験はDクラスは合格できないと言われている。
毎年、Dクラスの人はみんな試験は参加はするらしい。
でも、合格できずに辞めていくみたいだ。
それでも僕は冒険者になるために諦めるわけにはいかない。
「それでは、進級試験の説明をする」
僕は先生の説明を聞いて、始まる前から心が折れそうだった。
試験の内容は指定された素材をパーティで手に入れてくること。
それに関しては問題はない。
問題はパーティのことだ。
パーティの人数は4人、同じクラスで組むこと。
“同じクラス”でしかパーティを組めないのだ。
Dクラスが合格できないと言われる理由がわかった気がする。
「パーティを組んだらパーティ全員の名前の書いた紙を先生に提出するように」
そういって先生の話は終わった。
みんながパーティを組み始めた。
僕はクラスの異物だ。本気で合格しようとしているのはこのクラスで僕ぐらいだろう。
そのため、僕のパーティはあまり者しかいなかった。
親が豪商で周りを貧乏人扱いする、ロイ。
農家出身のビビり、ノルト。
無断欠席の常習犯、グラン。
実力は僕が一番強いだろう。筆記試験でギリギリ合格でなければ、Dクラスではなかったからな。
ロイは金しかない。実力は剣を軽く振れる程度だ。
ノルトは知識はあるけど強くはない。実力は弓を射ることはできるけど、剣は振れない。
グランはいないことが多いからわからない。聞いた話では欠席が多いからDクラスに来たみたいだ。今日はいる、いないと退学だからだ…。
このパーティで合格は正直できる気がしない。
御伽話で出てくる魔法と呼ばれる存在があればなんとかなるのかな。
まぁ、話し合ってパーティで一つになっていこう。




