真実
俺たちは気道の間に着いた。
(気道の間は『間』と付いているが、部屋ではなくすごく大きい体育館のようなものだ。
行くには、いったん外に出て少し離れたところを行かないといけない。
気道の間は魔法を使うための場所なので、何か特殊なものでコーティングされているらしい。
いくら高校生になって魔法の制御ができ始めたといえど、リスクが大きすぎるので、法律で20歳以上しか普段の生活では使ってはいけないことになっている。
もちろん、気道の間ではあまりやりすぎないぐらいならしてもいい)
やはり教室を早く出すぎたのか、あまり人は集まってなかった。
「やっぱ早すぎたかな~」
翔も同じ気持ちだったらしい。
「少しぶらぶらするか。」
そういった時だった。
俺らが入ってきたドアから、
「はぁ、はぁ・・・もう来てたのか。
廊下をさがしても見つからなかったから焦ったぞ。」
「どうしてそんなに急いでるんですか??」
翔が言った。
「校長先生が蓮治に用があるらしいんだ。」
「俺に!?なんでなんですか???」
「それは知らない。
まあ、校長先生が直々に話があるって言うんだから相当なことじゃないのか?」
先生は笑いながら言った。
「まあ、俺は選考会の準備があるから行くな。」
そういって、先生は外に出た。
「お前何かしたのか??」
「たぶん何にもしてないと思うんだけどな・・・。」
「まあ、言ってこいよ。
ちょうど夏香たちも来たみたいだし。
諦めて怒られてこい!」
「まだ怒られるって決まったわけじゃないだろ~
もしかした褒められるかもしれな・・・」
「「「それはない!」」」
翔と夏香と愛美が同時に言った。
「ハモった上に即答かよ・・・
まあ、俺も褒められるとは思ってないよ。
じゃあ、言ってくるわ。」
そういって俺は気道の間から出た。
校長室に行く途中は何も考えないように歩いて行った。
その後、すぐ校長室に着いた。
『こん、こん』
俺はドアをたたいた。
「失礼します。
柊 蓮治です。」
「おぉ~柊君来たか。
まあ、そこに座ってくれ。」
俺の通ってる高校の校長先生は男で60歳は間違いなく超えているが、年齢より見た目が若く見える。
名前は吉良 源蔵というとても硬派な感じの名前だが、まったく名前のイメージとは逆
で、とても優しい人間でとても人が出来ている・・・という感じがした。
「君を呼んだのは、君のためになる話をしたかったからだ。
実は、この選考会は実は君のために用意されたようなものなのだ。」
それを聞いて俺は凍りついた。
「それはどういうことですか!!」
「それはすぐにわかることだ。
私が伝えるべきことではない。」
そういって校長先生は何事もなかったように部屋から出た。
「どういうことだよ・・・
人を呼んどいてよ・・・」
色々意味を考えたが当然答えは見つからなかった。
少しして、俺は深く考えても意味はないと思い、とりあえず部屋を出て気道の間に向かうことにした。
だが、考えることをやめようとしても、今さっきのことを考えてしまう。
だが、ほかのことなどを色々と考えているうちにすぐに気道の間に着いた。
「ふぅ・・・なんか色々あったけど頑張るかな!」
俺は心の中でそう誓った。




