表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

始まりの時

頑張っていきます!

「ぎゃーーーーー!!」


誰かの叫び声がまた聞こえた。


たぶん、私を含めて生き残っているのは、あと数人だろう。


私たち帝抹殺部隊は間違いなく全滅するだろう。


やはりここには来てはいけなかったんだ。


もう私の魔力も少なくなってきた。


私の話しが聞こえている人は聞いてくれ。


必ず漆黒のエンペラーの・・下には近づく・・・な。









俺は(ひいらぎ) 蓮治(れんじ)


昨日の帝抹殺部隊が全滅したことで衝撃を受けている人の一人だ。


俺の両親の清太(しょうた)と菜々(ななみ)と妹の彩海(あやみ)も俺と同じような反応をしている。


帝抹殺部隊とは、漆黒のエンペラーを探し出し、破壊するためだけに作られた部隊で、この世界に8つあ

る国の中の2つの国の精鋭で組織されている。


一つは蓮治が住んでいる氷の国【アイレイド】でもう一つは音の国【ボイスト】。


帝抹殺部隊が全滅した知らせは、俺の家であったようにテレビを使ってアイレイドとボイストの人々に伝えられた・・・と思う。


(気づいている人もいるだろうが、この世界には魔法と科学が発展している。


魔法のほうが少し発展はしている。


魔法は氷・音・水・火・雷・風・光・闇の属性がある。


それ以外にも、一般的には無属性と呼ばれる魔法も多々ある。


国と属性とその国に住んでいる人の魔法の属性はあまり関係ない。


あと、魔法は特定の場所以外では使ってはいけないことになっている。


問題が起きては困るからだ。


科学はテレビや車、クーラーなど生活に必要なものやパソコンや携帯電話など娯楽に使われるものなどが

ある。)


帝抹殺部隊の話しは学校でとても話題になるだろう。


(この世界の学校は魔法の授業と一般的な勉強がある。


その学校の教育方針によって授業の時間が変わっている。)


今、俺は高校一年だ。


今日は4月15日。


俺の誕生日の次の日だ。


とにかく、俺は帝抹殺部隊のことを家族以外と話したい・・・と思い、学校へ自転車で急いで行った。


学校へ行く途中、いつもの通学路であった人が心なしかそわそわしているように思った。


俺は学校から家がそこまで離れてないのですぐ着いた。


『がらららららぁ』


俺はドアを開けた。


普段ならこの時間に着くと、ほとんど人がいないのだが、クラスの半分以上の人が着いていた。


たぶん、俺と同じ心境なんだろう。


俺はまず席に着き後ろの席の新井(あらい) (しょう)に話しかけた。


翔は俺の一番の親友だ。


「今日帝抹殺部隊壊滅って言ってたな。」


「あぁ、テレビ見てたらいきなり映像が変わって、ビックリしたよ。


まさか、あんなに強い人たちがな・・・」


俺らの会話はそれだけで終わった。


いつもならどんどん話が進んでいくのに・・・


それほどこの事は衝撃的なのだ。


『がらららららぁ』


ドアを開けて先生が入ってきた。


先生の名前は成宮(なるみや) 信二(しんじ)という。


「みんな!知ってると思うが、帝抹殺部隊が壊滅してしまった。


なので、今日は授業ではなく、新たな部隊のための選考会になった。


全国魔術師総会で決まったらしい。


魔法を習ったり使えるものは、全員参加できるそうだ。


まあ、別に強制ではないから参加したいやつだけ参加しろよ。」


全体がそわそわしだした。


少し時間がたって、安部(あべ) 夏香(なつか)が言った。


「先生!!」


「なんだ?」


「なんでまた部隊を作るんですか??」


クラスの大半の奴が軽く頷いた。


「あぁ・・・言ってなかったかな。


部隊を新たに作るんではなくて、将来強くなる人を育てていくんだ。」


その言葉を聞いて、俺はなぜかワクワクした。


俺は、いつもの練習で魔力は多いと思っていたが、強さがないからだと思う。


「強くなる・・・。」


「蓮治、なんか言ったか?」


「!!・・・なんでもありません。」


先生に突っ込まれてしまった。


その時、クラスに少しだけ笑いがおこった。


「ほかになにか言いたいことないか?


まあ、何かあったら個人的に聞いてこい。


一応、参加できるやつは参加しろよ。


授業もないからな。


じゃあ、出るやつはまたあとでな。」


話が終わり、先生は荷物を持って教室のドアのほうに向かった。


「がらららららぁ」


先生はそこに出た。


「なあなあ、どうする?」


翔が聞いてきた。


「俺は出ようと思ってる。」


「じゃあ俺も出よっかな!」


「じゃあ俺はでない~。」


「えぇ!!」


「嘘だよ~。」


「なんだ・・・嘘かよ。」


「わりいわりい、まあ試験会場に行こうか!・・・」


俺はあることに気付いた。


「先生さぁ・・・試験会場どこかいってないな。」


たぶんクラスのほとんどが気付いたみたいだ。


「蓮治!追っかけるぞ!!」


翔が言った。


「あぁ・・・早くいこう!」


俺はホント先生は間が抜けていると思った。


俺らは急いで職員室まで向かった。


その途中、走っていたら、先生が戻ってきていた。


「そういや、試験会場の場所教えてなかったな。


場所は気道の間だ。」


気道の間とは魔法の力を高めるための練習場だ。


結構な広さがある。


「じゃあ、みんなに伝えとけよ。」


「「はい、わかりました。」」


俺らは、同時に言った。


クラスに戻って、俺らは場所を伝えた。


その後、夏香と木戸(きど) 愛美(まなみ)が近づいてきた。


ちなみに、夏香も愛美は両方とも結構可愛い。


「二人とも出るでしょ??」


夏香が聞いてきた。


「あぁ、出るぞ!」


俺は言った。


「出るからには真剣にやろうね。」


「当たり前だろ!がんばろうな。」


愛美と翔が言った。


「じゃあ気道の間で会おうな。」


俺がそういって俺と翔は教室の外に出て、気道の間に向かった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ