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リンの言葉

216-220

作者: リン

216夏の暑い日にアイスを食べると


夏の暑い日に

アイスを食べると

風物詩になる

なんでもない日に

こんにゃくを食べても

風物詩にはならない

ただの食事である

夏の暑い日に

こんにゃくゼリーを食べる

萌え萌えキュンなどしなくても

おいしくなる

それでいいと思っている




217炭酸の切れたこんにゃく


炭酸の切れたこんにゃくのようで

腐ったこんにゃくのようで

尖ったこんにゃくのようで

それでも

こんにゃくとコニャックの差は

どこでついたのかと

言語博士は研究を重ねている

言語数学的には絶対的に

こんにゃく < コニャックだが

逆転する手はある

コニャック < 婚約だが

婚約 < こんにゃく

とすればよく

婚約よりこんにゃくのほうが大事であればいい

キリストの最後の晩餐にこんにゃく田楽があったという

答えるとイエス





218ケンシロウなスヌーピー


坊主の坊主に坊主な坊主のBOSEサウンド

SONYも負けてはいられない

ジョニーなデップにでっぷり太ったデッブなSONYデザイン

ケンウッドも参戦しなくてはならないようだ

ウッドストックなラオウにケンシロウなスヌーピーどちらが強いか

通信教育で留年しなかったほうが勝ちとなるデスマッチ

そんなこんなで

エコバッグの値段で環境保全するより、

3円で買ったレジ袋を使いまわしている




219スイカ


スイカの種を吐く

それは食べられたスイカの

末路

皮だけになることは難しく

実も少し残しておく

残酷さ

スイカは言う

縦の縞は俺の誇りの数だと

人間は冷酷無比

縦の縞に包丁をぶっ刺して

切り分けて

冷蔵庫に放り込む

だって冷たいスイカおいしいし

人間だもの

スイカだってわかってくれると

信じて疑わない

スイカは人間のために甘いわけではない

スイカはスイカの子孫のために甘いのだ

だが、それを利用して人間は今日もスイカを食べて

種を吐く




220きんぴらごぼう


きんぴらごぼうは

美しい

無地の和服に

二色の線を散りばめた帯のような

美しさ

ごぼうは

美しくない

ただの根っこだ

きんぴらは

美しいかそうでないかは

議論の余地がある

審議した結果

きんぴらごぼうは

詐欺罪で有罪確定

きんぴらにんじんであれば

推定無罪だったかもしれない

惜しい判決だった

すべてはごぼうが悪い

ことになっている


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