Welcome to the ユニークシティーズ! -47都道府県制覇の旅を終えて②(30位台)-
みなさま、こんにちは。未来屋環と申します。
今日も元気にリーマンしながら、ぽちぽちと文章を書いております。
さて、先日『Welcome to the アンダーシティーズ! -47都道府県制覇の旅を終えて-』というタイトルで、都道府県魅力度ランキング40位台地域の素敵ポイントご紹介エッセイを投稿いたしました。
――というのも、私、昔思い立って47都道府県を制覇したことがあったのです。
その時自分に課していたルールは「1都道府県で少なくとも1イベントをこなすこと」。新幹線や車で通過するだけではカウントしないことにして、長期休みの度に色々な土地に出かけ、2017年の頭に無事全制覇を達成することができました。
すると、前作をお読み頂いたみなさまから、「他の都道府県の分も書いてみては?」というありがたいコメントを頂いたのです……!
ありがとうございます。
元々は全部書こうと思っていたのですが、結構な分量になりそうだったので、前作は素敵なのに報われない40位台(アンダーシティーズと勝手に命名)に絞った経緯がありました。
なので、そういう需要があることを知り、とても嬉しい限りです。
だって、日本には素敵ポイントがまだまだ沢山あるんですもの。
ということで、今回は第2弾として、ユニークな都道府県が集まる30位台に絞って、私が個人的に思う素敵ポイントをご紹介したいと思います。
なお、前作でご紹介した第47位~第41位の都道府県は下記の通りです(出典:ブランド総合研究所「地域ブランド調査2023」)
■第47位:茨城県
■第46位:長崎県
■第45位:埼玉県
■第44位:群馬県
■第42位タイ:山口県
■第42位タイ:徳島県
■第41位:鳥取県
前作に引続き、個人的なオススメかつもしかしたら今は変わってしまっている場所もあるかも知れませんが、すこしでも楽しんで頂けましたら幸いです。
■第39位タイ:岐阜県【ファミぼぼ】
今回もしょっぱなから「は?」と思われてしまうかも知れませんが。
実は私、これ目当てで飛騨高山に行きました。
――みなさま、さるぼぼってご存知ですか?
岐阜県飛騨地方の方言で『サルの赤ちゃん』という意味のさるぼぼは、子どもの成長や健康を願うお守りです。何も描かれていない赤いお顔はインパクトがありつつも、その両手両足をめいっぱいに広げている形がかわいらしく、おみやげとしても大人気です。
そんなさるぼぼが、ファミリーマートなカラーリングに生まれ変わったのが、ファミぼぼです!
想像してみてください。伝統的なお守りがあの見慣れた緑・白・青に彩られた姿――かわいすぎませんか?
そんなわけで、高山の街に入った瞬間ファミマをいち早く探し、ゲットしたのでした。
ちなみにそうやって手に入れたファミぼぼ、当時使っていた携帯電話に付けていたのですが、不注意で携帯を壊してしまい……しかし、ファミぼぼのご加護のお蔭かデータは無事でした(ファミぼぼのストラップは切れてしまったのですが……)
また飛騨高山に行ったら買おうと思います。
■第39位タイ:栃木県【東武ワールドスクウェア】
何故だか魅力度ランキング低めな北関東……第47位茨城県、第44位群馬県に続き、第39位に栃木県がランクインしました。
栃木県には日光東照宮をはじめ多くの観光名所がありますが、私が好きなのはやっぱり東武ワールドスクウェアです!
東武ワールドスクウェアは、日本を含めた世界の有名な建築物102点を1/25スケールで再現したミニチュアが展示されている施設です。園内には身長7cmの小さな住人たちが住んでおり、その数何と14万人!
たまに住人たちの中には有名人も紛れ込んでいたりして、眺めていると全く飽きません。
また、再現に対するこだわりも素晴らしく、実在の建築物と合わせて改修したり、3年毎に塗替え修復作業を行って、リアルさを追求しています。
家族旅行でこちらに初めて伺った子どもの頃も楽しめましたが、改めて大人になってから来た時の方が、自分が実際に行ったことのある場所と比較したり、行ってみたいけれどまだ行けていない場所を観ることで、よりエンジョイできました。
仮想世界旅行が楽しめる素敵スポット、実は車だけでなく電車でも行けちゃうのがとても便利です。
お近くにお越しの際は、是非立ち寄ってみてくださいね。
■第38位:福井県【東尋坊】
はい、福井といえば東尋坊です(私の中では)
サスペンスドラマの終盤、何故か断崖絶壁の海岸に犯人は追い詰められ、そして自供を始める――そんな舞台にぴったりなのがこちらです。
国の天然記念物に指定されており、巨大な柱状の岩が約1kmにわたり海岸線に広がっています。
岩場から観る日本海のその迫力といったら……!
しかも私が伺ったのは年末だったので、荒れる冬の日本海にしっかり圧倒されました。
小学生の頃にハマっていた桃鉄(※)で「冬の日本海はやばい」ということを身に染みて感じていたので、何だか感慨深かったです……。
※正式名称『桃太郎電鉄』。
社長となった各プレイヤーがサイコロを振って目的地をめざすすごろくゲームで、到着した駅によってお金が増えたり減ったり、その土地の物件を買い集めたりすることができる。最終的には一番資産額が高いプレイヤーが勝ち。
青マスに止まるとお金がプラスに、赤マスに止まるとお金がマイナスになるが、特に夏の青マスと冬の赤マスは通常時よりその金額が多く設定されている。
そんな中、何故か日本海側には赤マスがかなり多く配置されており、多くのプレイヤーにとって冬の日本海はトラウマとなっている。
■第37位:島根県【古民家カフェ群言堂】
世界遺産である石見銀山を擁する島根県。
私も石見銀山目当てで伺ったのですが、驚いたのはその周辺に古き良き街並みが広がっていること。
大森エリアと呼ばれている地域には古民家を活用したお店やカフェが並んでおり、見て回るだけでも楽しいです。
中でも忘れられないのは、少し遅めのランチで訪れた古民家カフェ群言堂。
そもそもお店の雰囲気もとても素敵で、広々とした古民家のカウンターで綺麗なお庭を眺めながら食べたグリーンカレーはとてもおいしく、「石見銀山の近くにこんなお店があるんだ……!」という驚きと共に、強く印象に残っています。
古民家カフェって不思議な魅力がありますよね。
ちなみに石見銀山周辺はレンタサイクルを借りて回ることができます。
初夏の陽射しの中、自然たっぷりの中をのんびり走るのもとても気持ち良かったです。
世界遺産を訪れつつ、おいしいお食事や自然も楽しめるこのエリア、超オススメです。
■第36位:滋賀県【ひこにゃん】
彦根城じゃないんかい、というコメントは置いておいて。
ゆるキャラ、好きなんです。
世の中には数多くのゆるキャラが存在しますが、やっぱりその中でもひこにゃんは有名ですよね。
何て言ったって第1回ゆるキャラグランプリで1位!
シンプルでかわいらしいお顔&フォルムと、頭を彩る雄々しい兜……趣味が彦根城周辺のおさんぽとかかわいすぎます……。
そんなわけで、彦根城にもひこにゃんに逢える時間帯を狙って行きました(彦根市のサイトでひこにゃんの出陣スケジュールがちゃんと公開されているのです)
その時は、タンバリンも披露してくれて、観客たちからはどよめきが。かわいらしさ爆増でした!
基本的にひこにゃんは毎日出陣しているようなので(激務……)、滋賀県に行かれた際には是非ひこにゃんに逢いに行かれてみてはいかがでしょう。
ちなみに私の推しご当地ゆるキャラは、山口県のちょるるです。
あまり知名度ないかも知れませんが、何と山口県PR本部長という重要ポジションを務めています! よろしければ是非ググってみてください。
■第35位:岡山県その1【キリンビール岡山工場 】
岡山以外にもあることは勿論わかっているのですが、とても良かったのでご紹介させてください。
日本各地にあるビール工場では、工場見学ツアーに気軽に参加することができます。
私はあまりお酒が強くないのですが日本のビールが好きなので、旅行先にビール工場があると行ってみることも。
当時キリンビールの工場見学は初めてだったのですが、岡山後楽園3つ分の広い場内で生産ラインを観るのはとても楽しかったです。大量の缶が流れる工程が好きで、毎回食い入るように見ちゃいます。
ツアースタートの際にプロモーション映像が流れたのも何だか豪華な気がしました(これまで別会社の見学はしたのですが、あまり観たことがなかったような……)
そしてビール工場の楽しみといえば、何といってもラストの試飲でしょう。
今でこそ定着しましたが、当時は珍しかったフローズン生(※)を初めて飲んだのもこの時でした。夏の盛りに飲むフローズン生、とてもおいしかったです。
※正式名称『一番搾りフローズン<生>』。
ビールの泡部分が-5℃に凍っており、蓋の役割をしてくれるので冷たいビールが楽しめる。また、シャリっとした食感も楽しい。
――と、ここまで書いておいてすみません。
当初投稿した時にはこちらで岡山県パートは終了していたのですが、感想欄で岡山県在住のお友達を持つ方から「いやいや、ビール工場は岡山以外にもあるよ!」というコメントを頂いたので、もうひとつ素敵ポイント挙げさせて頂きますね。アドバイスありがとうございます!
(本当すみません。岡山に沢山いいものがあることは勿論認識していたんですが、ついついキリンビール工場のインパクトが大きかったのでこっちにしておりました……)
■第35位:岡山県その2【きびだんご 】
ということで、おとぎ話『ももたろう』にも出てくる超絶有名おかし、きびだんごです。
多分日本国民全員が知ってますよね。
そんな私のきびだんごデビューは、確か近所の方から頂いたおみやげだったと思います。
当時小学生くらいだった私は、テーブルの上に置いてあった『元祖きびだんご』をキラキラとした瞳で眺めておりました。
というのも、パッケージイラストを手掛けていたのが絵本作家の五味太郎さんだったのです……!!
五味太郎さんの絵本、子どもの頃よく読んでいたんです。
『さる・るるる』とか『ことわざ絵本』とか。
あの可愛らしいイラストがきびだんごに合っていて、本当に素晴らしいなぁと子ども心に感動していました。
ボックスの形も可愛らしいですし、開けばそれぞれに五味さんのイラスト付きの紙に包まれたきびだんごがコロンコロンと入っていて、まるで宝石箱のようでした。
甘すぎない素朴な味ともちもち加減もとっても素敵。
岡山に行くとついつい買ってしまうおみやげです。
■第34位:愛媛県【一六タルト】
みなさま、一六タルト、ご存知ですか?
私は愛媛県に行くまで知らなかったんですが、こちら四国の名菓なんです。
見た目はスポンジであんこを巻いたシンプルなロールケーキ。なので、普通の和菓子かな……と一口食べてみてびっくり。
――何て上品な柚子の風味……!
そう、愛媛の特産品といえば、みかんに代表される柑橘類ですよね。
こちら、丁寧に作られたこしあんに爽やかな柚子味がアクセントとなり、控えめな甘さが絶妙です。
食べやすくスライスされているのも地味に嬉しく、おみやげで配る用に個包装タイプもあります。
たまたま泊まった道後温泉の旅館ロビーに、一六タルトを模したゆるキャラ『タルト人』が設置されていたのも思い出深いです。
一六タルト自体は愛媛県外でも売っていることがあるので、お見掛けの際には是非ご賞味くださいませ。
■第33位:福島県【小名浜オーシャンホテル&ゴルフクラブ】
入社時に本部長命令で始めて以来、ごくたまにリーマンらしくゴルフをすることがあります。
そんな私にとってとにかく印象的だったのが、ここのゴルフコースでした。
当時は茨城県に住んでおり、初めて行った時には単純にホテルに泊まりに行ったのですが、どうやらゴルフコースがある模様。
それじゃあ……ということで、2回目はゴルフをやりに行ったのです。
正直そんなに上手くないのですが、会社の人同士でもないのでエンジョイゴルフという体で訪れた私。
そんな私の心をバキバキに折ったのが、衝撃的な海越えコース!
ご興味のある方は是非ググってご覧頂きたいんですが、ここの16ホールは165ヤードというショートホール(Par3(3打が基準打数、つまり3打で入れてくださいねというホール)なんです。
しかし、ティーショット地点(スタート地点)からグリーン(ゴール)の間には太平洋が広がっており……飛距離が足りなかったり、海風に喰われてしまえば、ゴルフボールはあっという間に海の中。
私の打ったボールも当然のように海に呑み込まれていきました……。
なお、それ以外のホールは基本的に広々としており、かつ太平洋も見えて景色も良いので、おすすめです。後々知ったのですが、会社の先輩たちもたまにゴルフ合宿で使っていた様子。
ゴルフをやらなくてもごはんがおいしく温泉もあり、花火も観られてとても良いホテルなので、今後も定期的に行きたいホテルです。よろしければ是非!
■第32位:高知県【桂浜】
47都道府県を巡ってきましたが、個人的にBEST3を決めるなら私の第3位は高知県なのです。
その理由は、ここ桂浜。
砂浜が弓の形をしている美しい海岸で、高知県を代表する景勝地です。
夏に行ったのですが、視界いっぱいに広がる太平洋の何て雄大なこと……!
崖を彩る松の緑も青空に映えて、正に景勝地といった美しさ。
そのダイナミックさに心を打たれたのでした。
初めて行ったのは10年以上前でその時にとても感動して、数年前もう一度行こうとしたのですがその時には道が混んでいて到達できず……。
ちなみに高知県には他にも太平洋を観ることができる場所が数多くあります。
桂浜では雄大な太平洋の姿を楽しむことができますが、逆に閉じられた視界から太平洋を望むことができるおすすめスポットが、足摺岬の近くにある白山洞門。
こちらは花崗岩が海の力で浸食されてできた海食洞門で、高知県の天然記念物に指定されています。
辿り着くには急勾配で長い階段を降りなければなりませんが、パワースポットでもあるからか神秘的な空気を感じました。
どちらも是非もう一度行ってみたい場所です。
■第31位:山形県【ホテル・アルファーワン米沢】
ここでビジネスホテル……!? と思われるかも知れませんが、もう絶対ご紹介したいのがこのホテルです。
山形には旅行でも行きましたが、米沢に泊まったのは仕事で出張に行った時のこと。
そんなに出張が多いわけではないのですが、ホテルを選べる時はできるだけ大浴場が付いている所を選びます。
自宅と違って大きいお風呂に入れるのって贅沢ですよね。
そしてこのホテル、何がすごいかって、最上階に何と貸切風呂があるんです!
しかも、その数7種類!!
行ってみてびっくりしたのですが、貸切風呂の入口は普通のお部屋なんです。
で、フロントで借りたキーでドアを開けると、中がいきなり脱衣所&貸切風呂……お風呂好きとしてはもうワクワクが止まりませんでした。
到着した日にまず『桧の湯』を楽しんで、翌朝仕事に行く前に『岩の湯』を楽しんで――とても気持ち良くお仕事頑張れました笑。
もし米沢に行かれた場合には、超おすすめのホテルです。
■第30位:和歌山県【鎌倉商店の温泉玉子】
そして、本エッセイのラストは、和歌山県です。
実はこの時は、元々『崎の湯』という日本最古の湯のひとつである日帰り露天風呂に行く予定でした。
日本書紀にも記されているそうなのですが、西暦657年に時の孝徳天皇の皇子である有間皇子がこのお湯に入り、またその後も数々の天皇や後白河法皇が訪れたとのことで、お風呂好きとしては行くしかない……! と。
目の前には雄大な太平洋が広がり、波しぶきが届くという大自然も魅力的で、とても楽しみにしていました。
しかし、到着してみると、何だか様子がおかしい……。
どうやらお風呂に入っていたおじいちゃんが転んでしまい、救急車を呼んでいるとのこと……ご家族も「おじいちゃん!!」と大慌てで、とてもそれをスルーして「すみません、お風呂入ってもいいですか?」とは言えない雰囲気……。
――そんなわけで、お風呂に入るのはあきらめて、近くにあった鎌倉商店さんで温泉玉子を食べて帰りました。
玉子好きとしては、温泉に入れなかったのはとてもざんねんでしたが、白浜で最も古い行幸温泉で茹でているというこの温泉玉子を食べることができて良かったです!
何だかほのかに歴史の味が……。
そんなわけで、もう一度和歌山県に行った際には、崎の湯に絶対リベンジしたいと思います!
――と、本作も取り留めもなく書いてきましたが、結構長くなってしまいました……。
写真を見たり、当時買ったガイドブックを読んだりしていると、何だか懐かしい気持ちになります。
新しい場所に行くのも楽しいですが、本作を書きながら、また一度行った場所に行ってみるのもいいかなぁと思いました。
みなさまも、どこかおすすめの素敵ポイントがあれば、是非是非教えてください。
特においしいもの情報(その地で食べるものでも、おみやげでも)、大歓迎です!
29位以上は、ゆったりペースにはなりますが、また書きたいと思います。
それではみなさま、素敵なジャパンライフをお過ごしください。
(了)
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。
前作を書いた後、思った以上にポジティブなコメントを頂けて、とても嬉しかったです。
自分の中の備忘録という意味でも、楽しみながら書くことができました。
続きはまたのんびりと書いていこうと思いますので、すこしでも楽しんで頂けましたら幸いです(´ω`*)
※2024/3/17、岡山県部分追記しております。
お忙しい中あとがきまでお読み頂きまして、ありがとうございました。