回答と新しい友達
すぅ~~~はぁ~~~
今日はあの日から一週間たって、答えを言う日だった。はあ、緊張するな・・
気分をならすために今日は一番に学校に来た。ここで答えを言うのか・・僕は花蓮の机を見た。
ここに座ってて・・勉強して・・ってこんなことを考えてたら変態なのかな?
ガララ
「あっ」
「あっ」
教室の扉が開くとそこには花蓮がいた。顔を見合わせると何も話さなくなった。ど、どうしよう。そんなことを思っていると花蓮が口を開いた。
「ま、前の答えは?」
花蓮は顔を赤くして聞いてきた。ここははっきりしたほうがいいよね・・
「本当に僕でいいの?そ、その、釣り合わないんじゃ・・」
「そんなこと無い!私は・・・」
「それなら、よ、よろしくお願いします」
僕は頭を下げて手を出した。すると、その手に違う手が乗ってきた。
ボンッ
聞こえないはずの音が僕には聞こえた。顔を上げるとそこには顔を赤くして、髪が逆立っている花蓮がいた。か、可愛いなあ。告白されてから一度も話してないから久しぶりに話すと改めて、可愛いと思った。それから僕は、学校一の美女の彼氏となった。
「このことなんだけど、皆には話さない方が良いよね・・」
「そうね・・今は隠しましょう。でも、聞かれたら本当の事を言ってもいいんじゃないかしら」
「そうだね」
花蓮は本気で悩んでくれていた。こんなところがきっと皆に人気な理由なのだと改めて納得した。彼氏になった今、これからもっと釣り合うようにならないと!!
まずは・・運動神経をどうにかしないと。これからは、週五回の朝に走ってみたりするか。
よし!彼氏を続けるために頑張ろう!僕は気合いを入れ直した。
* * * * * * * * * * * * *
昼休み、僕は皆とお弁当を食べていた。そう、友達と。
「今日の体育って何だっけ?」
「今日はハードルだよ」
「あー、ハードルか・・俺ハードル苦手なんだよな~」
「何言ってんだお前。何でも出来るくせに!」
今僕の前で話している男子二人は、前に花蓮に呼び出された時に仲良くなった人達だった。
えーっと右の瞳の色が青色なのが・・・”長谷川啓二”
部活が陸上部のキャプテンだったっけ。彼は花蓮には興味が無いらしく、僕が面白そうな事に巻き込まれていたから仲良くなった、、らしい。
左の髪の毛が長い子が・・”山本浩太”
部活がオーケストラ部の副キャプテン。彼は髪の毛が綺麗で自分でも気に入っているらしく、切らないらしい。元々伸びるのが遅いらしく、一年で二センチしか伸びないのが嫌だと言っていた。
「ねえ、どうしたら運動が出来るようになるの?」
「ん~、直ぐには無理なんだよな。まず最初に基礎の形を作ってから、重ねていくみたいな・・
最初はランニングから始めれば良いんじゃ無いかな」
「そっか・・ありがとう!!」
やっぱりランニングから始めてみよう。そう思いながらお弁当を食べていた。すると目線が気になり前を向くと、二人が笑っていた。
「どうしたの?」
「こんなことを聞いてくるって事は・・付き合ったのか!!」
啓二は顔を近づけて聞いてきた。う~ん言った方がいいのかな?聞いてきたら本当の事を言うって言ったし・・
「う・・うん」
「まじか~~」
「賭けは俺の勝ちだね。後でおごってね」
啓二は顔を手で覆い、ひっくり返った。浩太は、野菜ジュースを飲みながら賭けの話をしていた。え?何か賭け事してたの?なんて聞くと、拓也が付き合うか、付き合わないかでパピコ一つ賭けてたんだよ。なんて言ったので僕は啓二に向かって、ごめんねと謝っておいた。
「ていうか、言わなかったって事は秘密にしてたのか?」
「まあね。いろいろ面倒な事になりそうだったから・・」
「あ~なるほど。それで釣り合う男になるために聞いてたって事か~」
「なら広まらないように気をつけないとね、特に啓二は・・」
何だと!なんて冗談を交わしながら昼休みは終了した。階段を降りる時に啓二が口を開いた。
「特にあいつには気をつけろよ」
「ああ、田中千裕ね」
「お前に言ってねえよ~」
「答えただけだけど?」
二人が話している内容は僕にはとても重要だった。田中千裕。彼は花蓮のことが大好きだった。
前の学校では、ストーカ行為で問題を起こしてここに転校してきたらしい。その時に優しくされたのが、花蓮だった。それからは、花蓮に近づく男には忠告という名の脅迫を施してきた。
僕も一度受けたことがあるけど、その時は花蓮が助けてくれたのでそれ以上はしてこなかった。
付き合ってることがばれたら脅迫どころじゃないだろうな。
「大丈夫か~?」
「啓二が不安になるような事を言うからだよ」
「わり~。俺達がいるから大丈夫だよ」
「うん、ありがとう。大丈夫だよ!」
僕たちは教室に戻った。背後に迫る殺意に気づかずに・・




