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告白

僕は彼氏を続けるために日々努力している。

そう!努力しているのだ!

僕は河原で走っていた。


        * * * * * * * * * *


僕は高校二年生の、佐々木拓也。まぁ、見た目はモブ中のモブだった。

そんな僕にも先月彼女が出来た。幼馴染みの、秋山花蓮だった。先月の道路で告白されたのだ。


「ご、ごめんね?急に呼び出しちゃって」

「あ、いや全然大丈夫」


学校一美人な花蓮が僕を呼び出したときには、教室中がざわめいた。何であいつが?とか、我らのモブが!みたいな声も聞こえた。そんな君達に一つ言いたい。何故告白すると決めつける。そう、実際は買い物に付き合ってみたいな感じだった。その時は少しがっかりしたが、普通に考えて彼女が僕を好きになることなんて無いと思っていた。そう、思っていたのだ。買い物の荷物を持って帰っている時に急に告白されたのだ。誰が思うのか。買い物の荷物を持っている時に告白なんて・・


「ねえ」

「うん?どうしたの?」

「好きだよ」


その時は、時が止まったのかと思った。でも明らかに彼女の顔はリンゴみたいに真っ赤だし、耳のいい僕が聞き逃すことなんてなかった。その時は、え.あ..うん なんて答えた時の僕の顔も真っ赤だっただろう。それを聞いた彼女は


「あ、、じゃ、じゃあね!また答えは、、えーと、いっ一週間後に聞くから!」


と言って僕の持っていた荷物を素早くとり、走っていった。彼女の顔色は夕日ではっきりとは見えなかったが、きっと赤かったと思う。僕はその場で足から崩れてしまった。顔の色は変わらず真っ赤だった。


「は~。まじかよ・・」


家に帰るのに一時間かかってしまった。家に帰ると二十二時でお母さんに怒られてしまったがそんなことは頭に入っていなかった。


「ご飯はどうする?食べてきたの?」

「いらないかな」

「わかったわ」


僕は階段を上り、自分の部屋でゴロゴロと転がっていた。


「え?花蓮が?僕に?・・・うわあああああああ」

「うるさいよ!」


転がって色んなところにぶつかって落ちた音でお母さんが叫んだ。今はそれどころじゃないの!と叫びたかったが心の中で留めた。お母さんは、恋愛に関してはしつこいのだ。前に小学生の時


「好きな子が出来た!」


なんて言ったら、お母さんは飛び跳ねて


「え!うっそ!誰?」


と、JK並にはしゃいでいた。それからは迂闊に恋愛話は出来なくなった。時々好きな子はいないのかなんて聞いて来るけど、正直好きな子はいなかったのでいないよと答えていた。だが、今同じ質問をされると、きっと、いや絶対顔が赤くなりばれてしまう。気をつけなくては・・


       答えは一週間後・・・・・・もう答えは決まっていた。




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