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第二十八話 王国か結界師か

「おいおい、どうなってるだこりゃ」


 レイザーさんは遠い目をしながらしゃがれた声で話す。

 当然だ。

 王国が、破壊の限りを尽くされているのだから。


「王国に戻ろう」


 僕は宣言した。

 兎にも角にも戻らなきゃ。間に合うか分からないけれど、状況の確認だけはしないと。


「けど全員で戻ったら、結界を破壊する時間が遅くなる。それこそ再度魔神軍の攻撃を許すことになるぞ」


 大和さんは真面目な口調で僕を諭す。


「じゃあどうしたら……」

「二手に分かれるしかねーんじゃねーの?」


 彩葉さんが入る。

 

「王国も確かに確認はしなきゃいけないし、結界の破壊は進めなきゃならない。3人と2人で分かれていこうぜ」


 彩葉さんの言う通り……か。

 そうすると、この場合の人選は――


「俺は結界師を倒しに行くぜ」


 大和さんとレイザーさんが同時に発言した。

 やっぱりそうだよな。

 大和さんは王国に追い出された経緯があるし、レイザーさんも、王国から支援を受けていないし、レイザーさんしか結界師の居場所は分からない

 この人選になるのも無理はないか。


「分かりました。それじゃあ僕とリビアと彩葉さんで王国に戻ります」


 初めての別行動。

 大和さんとレイザーさんを信用していない訳じゃないけど、少し不安だ。

 僕の強張った表情に気に食わないのか、大和さんが胸を小突いてきた。


「不安な顔すんじゃねーよ。俺なら平気だ。負けるわけねぇ」

「俺もいるんだから、問題ねーよ」


 2人なら安心できる。

 けど、もしシヴァイザクラスの相手が出てきたら――


「無理だけは、絶対にしないでくださいね」

「わーってるって」


 そう言って大和さんとレイザーさんは先に出て行ってしまった。


「よーし! じゃああたしたちも早速行くよー!」

「こらこら、仕切るなリビア。仕切り役は私だぞ」

「なんで2人とも仕切りたがるんですか……」


 大和さんとレイザーさんが抜けて、代わりに彩葉さんが入って3人旅。

 そういえば、リビアの記憶と能力が戻りかけてるみたいだけど、今は安定しているのか、普段通りだ。


「なにロッカク。そんなにジロジロ見て」

「いや、なんでもないよ」

「蔵王はリビアに惚れているんじゃないか?」

「彩葉さん、冗談言ってると置いていきますよ」


 僕は1人先行して走り始めた。

 恐らく見えざる神話(メソロジーク)による王国急襲。1秒だって時間が惜しい。


「あ! 待ってよロッカク!」

「急がば回れだぞ!」


 後ろにリビアと彩葉さんを引き連れて、速攻で王国へと向かった。




――Next is another perspective


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