神がいよいよブチギレた
「地の文なんて小説じゃああるまいし、たまにしか出さんよ」
「誰だ貴様は!?」
「大臣大臣。また異世界からの転生者がやってきました」
「昨日の今日だぞ!?異世界とはそんなにコロコロと人が死ぬもんなのか!?」
「あたしが知ったことじゃあないですよ、あんたらみたいに異世界からやってきたんじゃないんですから」
「う…そりゃそうだ。で、今日の転生者は何タイプだ?」
「今回のは、チート系の俺なんかやっちゃいました?タイプですね。既に城下町娘の1割が奴の武力に魅了されちゃってます」
「ぶっ殺せ。大抵元の世界では、大した社会人生活も送ってない世間様を知らないガキか、承認欲求を自分で満たそうとしない童貞が多い」
「大臣…それは偏見ってヤツですよ。あたしは、あのタイプの転生者って可愛い顔してる男子が多いんで好きですけどねぇ」
「キミの趣味はどうでも良い。この国に混乱を招く輩は全て処分しなければならん」
「えー。一回ああいう可愛い系は食べてみたかったんですけどねぇ。まぁ、魅了されちゃったらヤバいし、しゃあないですねぇ。じゃあ今回も耐性ついた暗殺者手配しときましすね」
「いつもすまんな、頼む」
「うーーーーい。(ォライッ、ォライッ」
扉が閉まる音
「ふぃぃー。なろうとか読んでた時は、転生者にこんな恐怖心抱くなんて微塵も思わなかったのになぁ…。なんで俺が異世界にいるんだよ畜生…。神様なんてもんが本当に存在するのかどうかは知らんが、面倒くさい人生になってしまったなぁ。ああ…タバコ吸いたい。ピースが良いな。あのコンドルだかなんだかの鳥が描いてあるあの芳しくて葉巻より安価に買える素晴らしいタバコが欲しいと身体が求めている。どうしようかな、農業チートとか言っとる転生者共に作らせるかあああいかんいかん。そんな事やったら俺が処罰対象だ。クソ!」
机を叩く音
「はぁ、転生者の報告が午前中に上がってきてよかった。さっさと書類をまとめて仕事を終わらせるか」
紙に万年筆を走らせる音