依存
高校三年生が終わり大学へ進学する前の春休み、僕は彼女に振られた。
すごくすごく好きだった。僕の何がいけなかったんだろう。
彼女は1つ上の先輩。高校生ながらもお小遣い殆どを使って会いに行っていたのに、ある日を境に彼女からの連絡は途絶えた。
1年も付き合っていたのに。僕の何が足りなかったんだろう。そんな事をずっと考えていた。
でも正直僕はわかっていた。彼女は大学へ進学して飲みサーに入ってお酒に飲まれ、沢山のチャラい男達と知り合って、朝帰りもするようになって、僕の知らない世界を沢山知っていった。環境によって変わってしまったんだ。受験勉強に励んでいた僕を他所に彼女は何人の男と遊んだんだろう。
別れようくらい言って欲しかった。
…あぁ、クズだ。僕はそんな風に思ってしまった。その時の僕は、綺麗で一途な恋愛をしていたから。
春休みのある日、病んで病んで元気のなかった僕に友達がネットを勧めてくれた。病んで外に出たくなくてもネットなら色んな人と話せるだろって。
それから僕の人生は180度変わった。
※この作品は、他サイトにも掲載しています。
彼氏
2019/06/24 23:34
(改)