戦え、少年少女
夜が終わり、朝が来る。当たり前の日常であり、なくてはならない日常。
そんな日常が崩れるなんて、誰が思うだろうか____。
今、世間を騒がせている病気「樹木病」が遂にこの、「愁季町」にもやってきた。
ある人は泣き、ある人は神に許しを望み、またある人は諦めたように笑い出した。
そんな中、一際目立った少年が居た。その子の名は「水左記 證」と言う
彼が活躍するのはもう少し後の話ではあるが____。
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「人は失敗した時、今まで成功してきたのだと悟る」
この言葉は俺自身を何度も救ってきてくれた。テストでいい点が取れなかった時、親に怒られた時、友達と喧嘩した時などなど。
初めて、今まで満足のいく点数が取れていた、親に怒られず生きてきていた、友達関係が友好だった、と感じ、どこか気持ちに余裕が生まれていた。
そんな俺に今、人生最大の危機が襲っています。
どうやら両親が樹木病に掛かってしまった様です。それはもうすぐの死を意味し、俺の中から「両親」という存在が消えてしまう…そんな意味合いを持っている。
両親を失うまで、あと何秒?
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お読み下さりありがとうございました。
主人公視点の最初の言葉、「人は失敗した時初めて成功してきたのだと分かる」。ピンとくる人がいたのではないでしょうか、否、いると信じたい…。
西尾維新先生リスペクトしてます。西尾先生ごめんなさい。
悲痛伝シリーズがたまらん好きです。おすすめです
まぁそんな作家様紹介は置いといて、ようやくな本編です。
キャラの心情の変化などに目を配っていけたらな、と常に心掛けています。
どうぞ、お時間の許す限り、心行くまでお楽しみ下さい。