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また採取ポイントとキャタピラー狩りをしながら町に戻ってきた。魔獣のドロップ品はプレイヤーの露店で売るか、狩猟ギルドの買取所で適正価格で買い取って貰える。露店で売れない時は、ギルドで買って貰えば良いし露店に行ってみる事にした。露店市に来てみると初日だと言うのに生産職のプレイヤー達により様々な物が売られていた。
商品の様子を見ていると、気にいったデザインの物を見つけた。売っている人は頭から可愛い長いお耳が生えている。兎の獣人さんのようだ。お店の人に声を掛けて商品を見せて貰う。
兎の皮の胸当て
角兎の皮を舐めして作られている。
防御力+5 1000G
デザインも丸みを帯びていて何処と無く可愛いし買う事にした。
「ありがとうございます。あの私リオンって言い
ます。良かったらふれんど登録しませんか?」
詳しく聞いてみたら何と私がリオンちゃんの商品を買ったお客様第1号でみんな見ていってくれるが中々売れなくて困っていたそうだ。そう言う事ならと喜んでとフレンド登録をした。ついでに狩りで出た兎の皮やキャタピラーの糸は、買取して貰えないか聞くと。
「キャタピラーの糸ですか?ちょっと待ってて
下さい。」
と言うと何処かへ連絡を取り出した。
「もしもし、カレンさん今キャタピラーの糸を売りに来てくれている人が居るんですけどカレンさん糸系のアイテム探してましたよねえ、はい分かりました。」
「あの〜すみません兎の皮は私の方で買い取らせて貰いますね。その糸の方は今から来る、カレンさんと言う私のリア友何ですけど布装備専門の人なのでその人に売って貰えませんか?」
リオンちゃんは、皮装備専門の職人なのだそうだ兎の皮を買取してもらいながらその人を待つ事になった。その間に皮の胸当てを装備した。生産ギルドの場所も聞いてみた。
「生産ギルドは、噴水広場から真っ直ぐ東側に進むと左側に見えて来ますよ。生産部屋は1時間100Gで前払いになります。延長は、出来ません。」
1500G→500G→3000G
「リオン、糸売ってくれる人はドコ?」
振り返ると黒い髪のロングヘヤに金色の瞳、尖った耳エルフの女の子がいた。
「カレンさん、今目の前にいる黒いコートを着た方
ですよ。クロノスさんと仰るんです。」
「私はカレン。布装備専門の職人よ。布を織るのにも縫うのにも糸が必要だから材料が全然足らないのよ。貴女の持っている糸全部売って頂戴一つ150で買い取るわ。」
「良いけど、結構沢山あるけど大丈夫?」
「私βテスターだったから終了のとき持っていた金額をβの特典で引き継いだのだから大丈夫よ。」
キャタピラーの糸×58個
手持ちの分を全部カレンさんに売った。
「ありがとう。これでやっと生産ができるわ。材料が無くて何も作れなくて困ってたのよ。良かったら私とフレンド登録してくれないかな。」
「こちらこそ喜んで。」
2つ返事でカレンさんともフレンド登録をした。
「さあ、張り切って作るわよ。」
カレンさんは、物凄いスピードで走り去っていった。
3000G→11700G
リオンちゃんと別れて、まず狩猟ギルドに残りのドロップ品を売りにいってその後に生産ギルドに行こう。薬石などの調合に必要な物以外全部売った。
11700G→14300G
生産ギルドのカウンターでポーションのビン×20と軟膏用の入れ物を10個買って3時間の部屋代を支払い生産部屋へ入っていった。ビン1つ15G軟膏用は1つ25Gした。
14300G→13450G
まず材料の確認をしよう。
薬草×35
日和見草×16
軟膏草×13
毒草×9
麻痺毒草×7
薬石×23
クコの実×23
森の湧き水×3
ビン×23
軟膏入れ×10
ただの水は部屋の中にある水道から汲む事が出来る
とりあえずレシピがわかっている。初級毒回復丸薬を作る事にした。薬草と毒草と日和見草を一つずつ入れてすり潰していく、失敗もあり得るから丁寧に作業をして行く。ゴリ、ゴリ、静かな部屋にすりつぶす音が響いている
綺麗に色が混ざり、粒のないペースになった所で鍋に入れ火に掛けて水分を飛ばす。
初めて初級毒回復丸薬を調合しました。
レシピを習得しました。
初級毒回復丸薬
初級レベルの毒を回復する。口の中で嚙み砕く事で
効果を発揮する。物凄く不味い。
クールタイムナシ
上手くいって良かった。けど本当に味だけは、如何にかならないかな〜。
次に薬石をすり潰していく薬草と違い硬いから、ちょっと力がいる作業かなステータス高くて良かったよ。薬石から出来た物は、コレ。
初級ポーション
初級回復丸薬
初級回復軟膏
の3つだった。回復量は、三割でレベル35以上は、一割に減ると書いてあった。ただ軟膏だけはちょっと違った。
初級回復軟膏
予め身体にぬって置くと1分30秒間持続回復(微)
初心者用回復軟膏
予め身体にぬって置くと30秒間持続回復(微)
軟膏は、持続回復の効果が付くようだ。
良しこの調子で色々実験しよう。