日常2
今回も日常です。
つぎは何とかしますんでなにとぞご容赦を!
キーンコーンカーンコーン---
「はぁーやっとおわったー・・・」
隣の席で膨らんだ風船がしぼむように咲が崩れ落ちる。それを眺めつつ僕は机に広げていた筆記用具をしまっていた。
「うー・・・、なんでテストなんてあるのかなー・・・」
「ないと成績つけられないでしょ」
咲は部活熱心であまり勉強してないこともあるが、まず第一に要領が悪いためテストで良い点数をとれた回数は皆無だ。それに比べ僕は昔から覚えたことは忘れない程度には頭はいいらしく、テストは別に嫌なことではない。
「おまえまた勉強しなかっただろう」
「だってしたってなにもわかんないし・・・、数字なんて見るのもイヤ」
こんな有様では到底良い成績など夢のまた夢だろう。
仕方ないのからどうにか勉強会にでも強制参加させて改善できないか試してみるしかないか。
「そうはいってもせめて高校にはいかないとだめだろう。今日帰ったら僕の家で勉強会だ」
「えー、気は進まないけど・・・。やるしかないか・・・」
よし、言質はとった。そうと決まれば早速準備に取り掛からないとな
「そんじゃ僕は家で先に準備してるから、咲も早めに帰ってこいよ」
「はーい・・・」
そんないつもどうりの会話をして僕は鞄を担ぎ、一足早く家に帰って勉強会に備えようと玄関をでて、校門をくぐり、緩い坂を駆け下りた。
・・・その時電柱に止まっていた鴉の目が新しい玩具を見つけた幼子のように輝いたことに気付いたものは、六連も含め誰もいなかった。
この作品は自己投影などはしてないことを理解してもらえたらうれしいです。
あと今のところ毎日更新してますが、時間があるだけなのであんまり期待しないでください。